カクヨムで書籍化されることについて
いやー、なんやかんやで7月突入ですね。
本格的に梅雨入りしているようで洗濯物の心配をしたりもしているわけですが……絶対にしなきゃならないことがひとつだけありまして。
『銃剣使いと自動人形』の同人小説化。
これですよ。
『竜斬の理』を書籍化してから約2年。ようやく第2作を出版する目処がついたようなついてないような。
負け惜しみでも何でもなく、こうして自身で同人小説にすることは自分の中では既定路線でした。一応はカクヨムコンに参戦した作品ではあるのですが、どうせ箸にも棒にもかからないのはわかっていたことなので。
まあそんなわけで今回は書籍化について話したいと思います。
僕自身、今のラノベの在り方の中で自作が書籍化されることに正直なところほとんど興味がありません。
色々な理由はありますが、カクヨム経由での書籍化と自分の書き手としての願望がマッチしない、ということに尽きます。
現在、ライトノベルに分類される書籍は年間で1000冊近く発行されています。
1日に3作は新刊が出ているような状態で、ここから頭一つ抜け出す(売れる)のは、容易なことではありません。
幸運にも売れた作品は続刊が出てメディアミックスで漫画化やアニメ化が行われます。印税もある程度は入ってくることでしょう。いいですね。夢があって。
――では、売れなかった作品は?
新人作家の初版部数は5000部程度だそうです。これは全国のすべての書店に並ぶ量ではありません。
そして、初速が鈍ければ続々と入ってくる新刊に場所を奪われ棚にさえ並ばなくなります。本屋で見つけられない本が売れるわけがなく、売れ残ったものは返本制度に基づいて版元にすべて返本され、年末までに裁断(そのまま置いておくと資産となり課税対象となるので処分するものと推測)されます。契約の関係で、再び紙の本として世に出すことは作者自身にもできなくなります。
以上です。
……酷くないですか?
出版社側は宝くじが外れたぐらいかもしれませんが、書く側からしたらたまったもんじゃない。
心血注いで書きあげた作品が一月足らずで紙くず扱い。自分で出版する権利さえも剥奪されてしまう。もらえる印税は文庫本600円の10%の5000部で30万円。ここから所得税が引かれることを考えると、どう考えても割に合わない。
僕は自分の書いた本を100年後にも誰かに読んで欲しいし、そう思って小説を書いている。
けれど、現行の出版ベースでは100年どころか半年さえ叶わないのが現実です。
まあそんなわけでカクヨムからの書籍化には興味がありません。
でも僕は小説を書いています。
……何故なら僕は、野望である『100年後にも僕の小説を読んでもらう方法』を見つけてしまったからです。
すごいでしょ?
特別にその方法をみんなにも教えてしまおうと思います。
その方法とは?
……次の章でご説明します。
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