新作プロット

 その時に作ったプロットは以下の通り。


      ◆ ◆ ◆


 タイトルは『こちら異世界放送局』。

 

 放送部に所属する高校二年生の男子生徒が不慮の事故に遭い、異世界へと転生する。

 転生先は剣と魔法のファンタジー世界。

 男子生徒を拾うのは、放送部の憧れの先輩にそっくりな美少女。

 彼女は魔法使いの孫娘で、右肩に乗せた映像を転送する魔法装置でテスト撮影を行っていたところだった。


 男子生徒の役割は、この映像を転送する魔法の発明品“テレポート・ビジョン”略してテレビをこの世界に普及させ、魔法使いと孫娘に恩返しをすること。


 第一話にて王国で開催される魔法発明品コンペでプレゼンを行い予算を勝ち取り、第二話以降で放送に向けて必要なコンテンツを一つずつ作っていくという構成。


 第一話。プレゼンで実際に遠くの映像を見ることが出来ることを証明するため、孫娘にレポーターをやらせる。彼女はハプニング体質で、彼女の行く先々では必ずハプニングが起きて必ず絵になる映像が撮れる。あまり受けなくて焦っているとき、この体質のおかげでハプニングが起こり(パンチラ的な物をイメージ)、会場の審査員の印象をがらりと変えるシーンが第一話の見せ場。主人公は彼女がハプニング体質であることを確信し、彼女のこの体質のおかげで自分が拾って貰えたんだと納得する。


 第二話では実際にコンテンツ作成に入る。最初はニュース番組にしようと考え、孫娘に原稿を読ませるも識字がイマイチでたどたどしい上にハプニング続出でなかなか上手くいかない。男子生徒は孫娘のキャスター起用を諦め、声に張りがあり滑舌が良くて視聴者に好かれる外見(つまり美人)の人材を探して町を歩き回り、バナナのたたき売りをしている女性に目を付ける。俺っ娘で化粧映えする彼女を説得し、キャスターに抜擢する。彼女のおかげでテレビ放送は開局から順調な滑り出しを見せることになる。


 第三話で作るコンテンツはチャンバラ。時代劇をイメージした勧善懲悪物を撮るために主人公となる人物を探すわけだが、むさ苦しい男ばかりでヒーロー要素がなくピンと来る人物がいない。そんなとき、モンスターを斬れなくって廃業したという美しい女剣士と出会う。彼女の剣は何かしらのトラウマの影響で、対象を斬る直前でピタリと止まってしまうのだが、それは寸止めという高度な技でチャンバラを撮るには欠かせないもの。男子生徒は二度と剣は握らないと誓った女剣士を口説き落とし、チャンバラの撮影を開始する。もちろん放送するやいなや人気コンテンツになる。


 第四話で作るのはクイズ番組。クイズを作成するためには膨大な知識が必要。そのために王国の大図書館の司書に協力を依頼するが拒否される。知識は大切な物であり、娯楽のために見せびらかすような物ではないというのが司書の考え。ちなみにメガネで黒髪の美女。男子生徒は知識が人を助けることをいくつか証明することで彼女のクイズに対する印象を変え、彼女の全面協力のもと、クイズ番組の制作をスタートさせる。


      ◆ ◆ ◆


 かなり省略して書いたが大筋はこんな感じだ。

 プロットの意図についてはまた次項で。

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