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 君ほど頑張っている人間は他にはいないよ。

「ありがとうございます、部長」


 君みたいな良い女と付き合えて俺は幸せだよ。

「ありがとうございます、上高知部長」


 君ほど優秀な人間を他に知らないよ。

「有難うございます」

 

 君は本当に良く気が付くね、助かるよ。

「部長、ありがとうございます」




 女達は、それぞれ、幸一の言葉に頬を赤く染めて、はにかんだ。


「一体誰が……」


 幸一は、酷い頭痛にしゃがみ込む。



 カサリッ……。


 音がする。


 幸一は動けない。


 カサリッ……カサリッ……




   カサリカサリカサリカサリカサリカサリカサリッ……






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