第13話  イメージ

翌日、夕方に自宅に帰ってきた。

「付き合ってくれてありがとう。イラストよろしくね」

そういって、駅で由梨と別れた・・・


由梨の家族が迎えに来てたので、送る必要はなかった。

その時に、由梨が僕の事を、親に紹介した。


由梨の家族と面識が出来たのは、その時だ・・・


普通、思春期の娘を持つ父親は、同じ年頃の男に警戒心を抱くが、

全く、抱からずに、むしろ歓迎された・・・


喜んでいいのか、悪いのか・・・


由梨の家と、僕の家とは、少しだけ離れている。

僕の家は、また電車で10分かかる・・・


すぐなので、座席には座らず、立っていた・・・


自宅につくと、自室に入り、ベットに倒れこんだ・・・

ベットに置いてあった、由梨の書いた詩を読んだ・・・


由梨は頑なに、「詩ではなくポエム」と言ったが、

僕は、詩の方が適切だと思う・・・


だが、由梨を尊重して、敢えてポエムとしておく。


そのポエムを改めて読んでみると、共通点があった。

全てのポエムが、海とか夏とかを、イメージしている。


昨日での、海や水族館での出来事が、走馬灯のように蘇ってきた。


イメージがわいてきた・・・

これなら描けそうだ・・・


「気に入ってもらえるかどうかわからないけど・・・」

とりあえず下書きだけでもしておこうと思い、鉛筆を握った・・・


しかし、睡魔には勝てず、すぐに眠りにおちた・・・





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