46話 口撃力が高めの女達
「よし、いい機会だ、今後について話しておこうと思う」
そう言って立ち上がり悲劇のお姫様から復帰しない麻衣の後ろに立つ、麻衣の座っていた椅子を移動させ麻衣の膝に当てその椅子を俺の体で固定しながら麻衣の腰に手を当てる、勢いをつけて椅子に強制的に座らせる。
「あべふぉあぅ」と麻衣は奇声を発し目覚めた、腰に触れている手を前方に滑らせ腹部を優しく触りながら上昇させる、そして大きな2個の膨らみの下部から持ち上げるように包み込む。
「ひゃわっはぁ」と麻衣は振り返り俺を見上げる
「よし、話を続けよう」と去り際に包み込んでいる手を動かし柔らかい感触を確かめる
「ふぅー、すぐ触るんだから! お触りは契約に入ってないのにねっ!!」と麻衣は残った食事を食べ始める
俺は椅子に座り皿に入っている料理を突きながら彼女達に話し始める。
「まず地球に行くときはこの浮遊都市と現在ここに向かっている他の浮遊島を地球に一緒に持っていく、そしてテナも地球に来てもらう、今生身の肉体を作っているので出来しだい記憶と魂をその肉体に定着させる。
そしてお前たち3人はまず実家に帰れ、万が一両親が居なかった場合は俺が何とかしてやろう、そして戻る高校についてはリヴァララのハッキングと俺の能力で同じ学校に編入させてやる。気づかれずに、そして何事もなかったように元の生活に戻れるようにしてやる、ただし地球の情勢によって変えるかもしれない事を付け加えておく」
大筋の説明を終え少しの間をとる、そして美憂への頼みを付け加えた
「最後に美憂に頼みごとがある」
「な、なんの頼み?」
厄介ごとを押し付けられそうな気がしているのか、目線を逸らしで舌打ちが聞こえてきそうな態度である。
「テナの事だ、一緒の高校に通わせるの予定だから友達として学校内で献身的にサポートしてやってほしい」
「そのくらいなら大丈夫だよ、もう友達だし」
「なら大丈夫だな、ほかに何か聞きたいことは?」と3人を見渡す。
「万が一に両親が居なかった場合は、金銭的援助を要求します。
具体的に言えば、衣食住は勿論ですが毎月のお小遣いを月10万円ほど頂きます、ただし私達が日本に住んで居た時の貨幣価値で10万円です」
瑠偉の衝撃的な発言に持っていたスプーンが皿に落ちた。
月10万と住処の家賃に食費や光熱費か・・・
「え? 多くね? 多いよね? 高校生が月10万のお小遣いって普通なの?」
「普通ではないですが、そのくらいの保証は当然かと?」
麻衣と美憂も瑠偉の話に頷いている。
俺の貯金もつかな? 仕方ないここは・・・と考えていると
『資金は為替操作で増やせば問題ありません、衣食住のサポートは雑用ロボットを家政婦として配備させます』
「お、おう・・・任せた」
リヴァララさんからの突然の助け舟感謝です、と言うより先回りして言われた。
あれ・・・俺何もしなくてよくないか?
「あと大学の費用もお願いしますねっ!」
「ず、随分強欲だな・・・と言うか受かる前提なのか」
そして会ってから自発的に俺に話しかけてこなかった美憂がさらに要求を繰り出してきた。
「あとは私の国際大会とかの遠征費用も頼む」
「えっ、行く前提なのか? ま、まぁリヴァララさん頼む」
『了解しました、最善を尽くします』
まぁ美憂はテナの件もあるし極微量な筋力強化能力をこっそり与えてやろう、いや待てよ恩着せがましく言って学校で仲良くなったJKでも紹介してもらおうかな、と言うことは瑠偉にもお願いしてみよう、スポーツ系美少女は美憂に知的系美少女は瑠偉に・・・こ、これは楽しみだな。
「はい、私もー」と麻衣が話が終わりかけを見図って乱入してくる。
「コトッ、ワール!」と拒否したが麻衣は聞いていないのか目を閉じ話しを続ける。
「まず犬耳の執事でしょ、あとは猫耳のメイドを置いてもらって、テレポートが欲しいなぁー、身体強化もついでにください、あと手から炎出せたり雷出したりぃー、んー・・・ん?
…やっぱり、デ●ボールかな?」
「お前は街を滅ぼす気なのか? いやまて猫耳か・・・」
グミの様な感触に絹のようにさらさらとした毛が生えた耳、そして尻尾。
地球人離れした筋力で固すぎず柔らかすぎないほどより弾力の胸とお尻。
果たしてどんな抱き心地だろうか・・・妄想が止まらないぜ!
「エロ妄想してるとこ悪いのですが、ヨダレ垂れてますよ?」
瑠偉の注意に口元を手で押さえてみたがヨダレなど出ていない、何と言うかそこまで飢えていないしな、3人を見ると何やら腫物を見る目つきでこちらを伺っていて、なにやら気まずい空気が流れている、そんな空気を察したのかリヴァララの音声が部屋に響き渡る。
『では猫耳ロボでも作りましょうか?』
「固い抱き心地はちょっと無理かな、やっぱり生身の肉体がいいな」
「抱く前提とか引きますね」
「そうだな瑠偉、地球人の恥だな」
瑠偉と美憂の口撃により微妙な空気が流れ始めた、このアウェー感は居心地が悪すぎる
「こ、これは・・・童貞と処女がお見合い結婚の初夜に布団一枚でお互いに見つめ合っている。
そんな微妙な空気が流れているね!」
麻衣の的確な表現だが全員独身である、分かるはずもないが何となくわかるも気がする。
でも初々しいピュア感は全く無いんだがな・・・
それから4人は無言で食事を進めるのであった。
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