幼少期
─僕は時々不思議な夢を見る。知らない人と知らない人がユウカクという場所がなくなったらいいのに。って言い合ってる夢。姉ちゃんに意味を聞いても教えてくれなかった。困ったような笑顔で「いつか分かるよ」と言った。
それは不思議な言葉だ。みんな大人はそうやって言う。教えたくないこと、教えられないことをそう言えば隠せるから?そうじゃない。自分が知らないだけなのかも知れない。だってそう言ってあいまいにしておけば自分は恥をかかないでしょう?だからそう言うんじゃないのかなって僕は考える。
それをパパやママに言ったら怒られちゃうから僕の心の中のタンスに閉まっておこう。
これなら誰にも怒られないもんね!
─なんて、あの頃はバカみたいに思っていられた。あれから姉貴も両親も死んだ。
それから親戚をたらい回しにされて・・・。たらい回しにされた理由も我ながら中々滑稽だろう。
人よりも容姿が変わっているから。
人よりも目の色素だけが薄いから。
・・・赤眼、だから。
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