わたしに似合う靴下


わたしに似合う靴下が無かった

絶望した

わたしに似合う靴下の存在しない世界

そのような場所でこれ以上、肺呼吸するのはうんざりだった

だからわたしはそれを探しに行く旅に出ることにした

わたしに似合う靴下

それがきっと何処かにあるはずだ

無いと困る

自殺しろと言っているようなものだ

履いた瞬間、脳に電流がほとばしるような衝撃に見舞われる

そんな靴下があるはずだ

今のところ旅が終わる気配は無い


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