夏の避暑地


森で彷徨って死にかけていた

合宿でテニスをしている人たちと遭遇した

「助かった」

おれは息も絶え絶えに喜んだ

けれで連中ときたら全然、笑顔じゃなかった

女子大生のようだったがまるで世界の終わりのような表情をしていた

「………どうかしたのですか?」

よろけながら近付き話しかけてみた

女子大生の一人は言った

「さっき友達が木陰でレイプされたの」

おれは言った

「それは残念でしたね」

それから先の言葉が出てこなかった

「あのう、そのような状況で悪いのですけれど水を少し頂けないでしょうか? 道に迷ってしまいまして」

「スポーツドリンクで良いですか?」

「ええ有り難い」

おれは飲み干した

「ぷはあ」

ああ神様っているんだな

暫くするとレイプされた女性に俄然、興味が湧いてきた

「なんだかわたしにも励ましてやることが出来ると思うんですよ」

そのようなことを言いその人が安静にしているという部屋の中へと入って行った

「無理やりやられたんですか? 相手は何人?」

こうしてセカンドレイプが始まった


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る