終わりの始まり


何かが

微笑んでいた

だから何をやっても良いという結論が

この脳内で導き出されようとしていた

ふふん

寿司が喋っていたので握り潰した

行動は迅速に行わなくてはならない

もう喋らない寿司の死骸

おれはまだここにいる

警報が鳴っていた

だが警報を警報と認識、出来る者がいなかった

クワガタが交尾でもしているのだろうという結論に達した

おれは詩人

得意料理は芋虫の天ぷら

そいつにたっぷりとマーマレードを塗りたくってから棄てる

そういったことを得意としていた

例えば視界にリスがいるとする

するとそいつのほっぺたに強制的に賞味期限ぎれのコロッケパンを詰め込むのだ

ハッピー

そいつらは群れを成してこちらへ襲い掛かって来る

やられる前にやれ

乳首丸出しで湖に浮かんだ友人の最後の忠告

ああ

おれはもうわかっているさ

全てが終わってパトカーを呼んだ

「パトカー、一台」

おれは少年院では潜水艦をねじったりして過ごした


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る