OPENING PHASE
◆オープニング1◆華の都にて
GM:さて、あなたはエリンのどこかにある、グラマティスタという街に来ています。
アルマ:了解、おそらく竜のラグナに乗ってここにやってきたんだろう。一応ギルドに所属している普通の冒険者という設定だけど、所属していたギルドから一時期離れ、世界を見て回りながらの武者修行的なことをしているという感じです。その合間、休息と補給目的でこの街に来ているかな。
GM:グラマティスタは華の都と呼ばれることもある大変きらびやかな都市です。さて、グラマティスタが華の都と呼ばれる理由ですが……。
アルマ:花がたくさん咲いているんではなく?
GM:街の中央が上流階級の集まる区域になっているからなんです。
アルマ:貴族達の華やかな街ってことか。
GM:半分はそうですね。そこには大きな賭博状や社交界用のホールなど、贅沢を尽くした諸々が大量に設置してあります。
アルマ:「ふうん、初めて来たけど、なかなかキレイで大きい街だな! ね、ラグナ!」とラグナに声をかける。そしてラグナがそれに応答する……うーん、竜ってなんて鳴くんだろう? グルルルルルじゃ怖いしな。
GM:今度ドラゴン図鑑みたいなの買いなよ。
アルマ:そうだねえ。じゃあ「クゥ!」って鳴いたことにする。それでは、ほどほどに街を見て回っているね。
GM:しかしながら、グラマティスタは中央から周縁部に行くに従ってスラム化した地域などが存在しており、貧富の格差がこれでもかというほど大露出でバンババ~ンてな感じです。とりあえず入り口はほどほど綺麗にしてあるようです。
アルマ:「……華やかな部分だけじゃないってヤツだねぇ、こりゃどうも」
GM:九割五分ぐらいの普通身分以下の人たちは中央区に入れないので、そういうところで亀裂が入っているようなところですね。
アルマ:ふんふん、貴族たちからすれば、ゴミ虫と同じ空気を吸いたくないザマスってやつなのかな。
GM:普通身分の人たちも普通の人たちで、スラム街の人たちを見て見ぬふりをしているし、中央区の貴族向けの商売で生計を立てている人も多いので、そういう意味でも貧困層の立場はかなり弱いです。
アルマ:「人間の嫌な部分が現れちまってるってこったな」
GM:清濁入り交じった欲望の街と思ってください。
アルマ:気にはなるけど、今回は休息に来ているので、あまり気にし過ぎずにのんびりしよう。ラグナに屋台で肉的なものを買って与える。
GM:足をバタバタさせて喜びます。「クウゥゥゥ!」
アルマ:ムシャムシャ食べてるラグナを見て、「そんなに急がなくても肉は逃げないぞ!」って。
GM:ラグナって人語とかは分かるのかな?
アルマ:ドラゴンだしそれなりに知性はありそう。竜的には幼いので、そもそも理解能力が高くないということはあるかもしれんけど、二人の付き合いも長いんで息は通じ合ってるはず。
GM:ゲーム的な扱いとしてはラグナがファミリアなんだよね?
アルマ:そうです、そういう設定。さらに《コールドラゴン》で呼ばれる乗騎でもありますが。
GM:ああ、被せてるのね演出上。データ的には2匹居るんだ……。
アルマ:そう(笑)でもそれを利用してズルはしないから安心して。
GM:《ホースバトラー》《ファミリアアタック》はラグナ二連撃なのね~。本体より忙しいな。それではグラマティスタの概要が分かったところで、舞台をもう少し中心部に近い所に移します。
アルマ:あ、そういえばスゴくゲーム的な理由なのですが、おもむろに《ワクチネーション》を二回使用します。
GM:はいどうぞ。
アルマ:EPを2点消費して、シナリオ中[スリップ]と[重圧]の耐性を付けます。これで腐敗のリンク効果が発動し、全判定に2Dのボーナス!
GM:ワロタ。
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