第五章 第一歩

第五章 第一歩

しばらくの間、新聞紙は、佐藤一族の三女佐藤絢子の精神疾患について、縁談破談について、そして、それを利用して彼女を亡き者に仕立てようとした彼女の家族についてで持ちきりになった。さらに、彼女を利用して負債を返済しようとしていた、小久保哲哉の元妻と息子についても盛んに報じられた。これのせいで、杉三たちは、小久保さんたちがおかしくなってしまうのではないかと心配した。そこで蘭は、もう一度沼袋さんに電話して、小久保先生を報道陣から逃がしてやりたいと相談し、蘭の母晴と結託して、小久保さんをドイツの職人の下へ避難させた。若いころの蘭と同じような手段だったが、このときは蘭も誰も同じことをしているとは思わなかった。大きな違いとしては、小久保さんがドイツへ逃げることに同意していることであった。

そうこうしている間に、日本では大きな台風がやってきた。幸い静岡県は通過しなかったため、全くの被害は出なかったが、台風が直撃した近畿地方などでは、いくつかの河川が決壊して、道路が冠水するなどの甚大な被害が出た。こればかりダイレクトに報じられ、被害状況を報じる番組ばかり作られたため、佐藤一族の事は忘れ去られた。そのほうがよかったのかもしれない。なぜならその間に小久保さんは、日本から避難することに成功したためである。まあ、特別警報がでたりした近畿地方の人たちには申し訳ないが、ある意味「伊勢の神風」だったかもしれなかった。

しかし、台風がやってきた後なので、お約束の通り、晴天がやってきたのであるが、これのせいでまた記録的な猛暑が続いた。また、気温が40度ということも珍しくなかった。どこの誰もが今年の夏は困るという言葉を口にした。何も言わないのは杉三だけで、そのうち、日本もドバイのように、夏の午後には外出禁止時間を設けないとだめだなんて、でかい声で言っていた。

その数日後である。製鉄所に奇妙奇天烈な女性が入所してきた。名を佐藤淳子と言った。確かに言動が安定していないので何らかの精神疾患を持った女性であることは間違いない。それに、きわめて希死念慮が強いため、必ず誰か見張りを立てなければいけないという。しかし、製鉄所の利用者は現在男性ばかりであり、四六時中彼女を見張るとなると適さないことも多い。幸い、食堂のおばちゃんである、塔野澤恵子さんが立候補してくれたため、彼女は入寮することができた。こういう人は処置入院などの処分になることが多いが、多分、それではかわいそうだと思ったのだろう。確かに精神病院はあってもあまり効果を表さないことが多いのもまた事実である。中には排泄物を垂れ流しにするとか、他の患者や看護師に暴力をふるって怖がらせる患者も珍しくないので、そういう光景を見て、病気をより悪化させてしまった例もある。特に女性はそういう風になりやすいので、本当に必要がなければ、すぐに病院を頼るのはやっぱりよろしくない。

だからこそ、こういう製鉄所のようなところは必要である。懍もそれだけはよく知っている。なので基本的に、殺人を犯したとかそういう人でなければ、誰でも製鉄所を利用していいことにしている。ここ数日は、男性の利用者が多く、比較的まじめにたたら製鉄に取り組んでいる人が多かったため、製鉄所は特に大きなハプニングが勃発することはなかった。しかし、佐藤淳子という女性が入所すると、また何か大きなできごとが起こると容易に懍たちは予測できた。

それに、懍はもう一個解決しなければならない問題があると気づいていた。基本的にこの製鉄所では、何年以内に退寮するという規定は設けられていないが、ここを終の住処にしてはいけないという掟はあった。基本的に、短いもので一週間、長いものでは一年間くらいの滞在で、退寮していくことがほとんどであるのだが、例のブッチャーこと須藤聰だけが、いつまでも次の居場所を見つけられず、製鉄所に居座っていて、もう二年が過ぎようとしている。

聰本人もそれは自覚しているようで、何とか就職先を探そうと焦っているが、どうしても見つからない。理由を聞いてみると、どうもまじめに働きすぎて、頭が固いからというのが、一番の理由のようである。短期アルバイトの募集を見つけて、近隣のドトールコーヒーなどで働かせたこともあったが、そのがたいの大きさと、お客さんに対して表情が硬いため、かえって売り上げが落ちると店長に言われて解雇されてしまった。そのようなこともあってか、製鉄所で行われるたたら製鉄に毎回参加して、その力持ちを生かし、番子をするしか役目がなかった。何年かかってもいいから、と言われていても、二年も継続して製鉄所に居座るのはほかに例がなく、懍も彼をどうするか、頭を悩ませていた。

他の利用者も聰に対しては、なんとなく敬遠しているようで、一心不乱で天秤鞴を動かしている彼を見ると、ちょっとこの人は近づけないという利用者が多かった。製鉄に関して言えば、強い風を送ると火力が上がるため、より早く真砂鉄が溶けるという利点もあるが、逆を言うと、火力が強すぎて還元のバランスが悪くなりノロが多くなる欠点もあった。基本的に天秤鞴は、左右に一人ずつ動かす人、つまり番子がいて、両サイドから火に酸素を送り、火力を強くするためにあるが、左右のどちらかでもバランスが崩れると、しっかり火に酸素を送れなくなって、結局鉄の制作は失敗する。踏み鞴と違って、複数の人間が操作するものではなく、二人の番子の息が合うことが必要十分条件であり、かなり頭を使って操作することになる。これの調整は、村下の仕事である。有名なあの映画では、若い女性たちがでっかい声をあげながら、鞴を動かしている描写があるが、実は女性が鞴を動かすことはまず不可能である。あの映画の影響で、自身もたたら製鉄に関わってみたいという女性利用者も少なくなかったが、製鉄所の経営者つまり鉄師からみれば、女性ができることと言ったら、せいぜい山から燃料をとってくるくらいしかないのであった。

近年は男女平等の時代と言われるが、このたたら製鉄においては、ほとんどの作業は女性には無理だと思われるので、懍はあえて女性を参加させようとはしなかった。それよりも女性は彼女たちにしかできないことがあるのだから、そっちに目を向けるようにさせている。それのおかげで、彼女たちは比較的容易に道を見つけることができる。基本的に彼女たちは感性がいいので、そこをうまく使えば、旺盛な承認欲求と一緒になって、福祉的な仕事に就いたり、教育的な仕事に就いたりすることは割と早くできる。テストで百点をとるよりこっちのほうがもっと大事だと教えてやってれば、若い時を無駄にしないで、幸せな人生を送ることができるのになあと、がっかりせずにはいられないほどである。

むしろ手がかかるのは男性の方と言わざるを得ない。男性は基本的に力持ちであり、意思が強い者が多い。それと同時に感性と承認欲求の強い者は、現在はなかなか居場所を見つけられないことが多い気がする。それに、女性より力があるということは、基本的に破壊力も強いので、そこで相手に恐怖を与えてしまうこともある。それを使って望みをかなえることを知っている人は、結構立ち直りは難しいと思う。そういう意味で彼らには、一度、どこかで自分が必要であるという体験をさせることが必要なのだ。すべての工程が機械なしで、手作業で行われるたたら製鉄は、その体験に使える教材として持って来いのものだった。女性と決定的に違うことは、一度要求が満たされると、それを忘れないで頭を切り替えられる能力があるという事だと思う。一度鉄づくりを達成すると、つまり承認要求が満たされると、急速に次へ進もうとする。まあ、そこへたどり着くのが大変という問題が発生する者もいるが、それさえつかむと、なぜか納得してしまって、次の道へ進んでいくことができる、というのが男性の特徴である。

須藤聰という人は、たたら製鉄においては、番子として高い能力があると考えられるが、外の世界で居場所を確保することはどうしてもできない人だった。かといって、現在主流の、西洋式の製鉄所は、たたら製鉄と全くやり方が違っていた。聰も、そのような施設を見学したことがあるが、原料も作業工程も違うために向いてないと言って帰ってきたことがある。

彼に、どうやってここに永住せず、退寮してもらおうか。日が立つにつれ懍も、焦りの色が出始めた。

そんな事を考えながら、懍たちはとりあえず佐藤淳子と名乗る女性の入所を受け入れた。彼女は希死念慮が強いため、食堂のおばちゃんの部屋で寝起きさせてやった。製鉄所の利用者たちの食事を作らせるという任務を与えるという作戦で、彼女にそこから離れてもらうということにした。まあ、暴れるとか、誰かを傷つけるということはまずなかったが、毎日ちょっとしたことで気分が落ち込み、そのたびにリストカットを起こすので、確かに気が気ではなかった。

ある日、懍は学会に出かけるため、朝早くから東京に行ってしまった。とりあえず、懍が不在であっても製鉄作業は継続されていた。ちなみに一回の製鉄作業を一代(ひとよ)というが、この一代はスタートすると、鉄が完成するまでけら押しであれば三日、ずく押しであれば四日間、ノンストップ、つまり昼でも夜でも作業をしなければならないのである。基本的に真砂鉄自体をとかして直接鉄を得るけら押しのほうが、比較的簡単に作業ができるが、真砂鉄を一度海面鉄にして、それを砕いて鉄を得るずく押しのほうは、大変手間がかかる。まあ、どちらが正しいのかは流派なので、甲乙は付けられていない。いずれにしても、一度一代を開始してしまうと、交代時間まで作業を離れてはいけないという厳格なルールがあった。

そういうわけでその時も裏庭では製鉄作業が続けられていた。目下、製鉄所を利用している男性利用者は少ないので、誰でも製鉄に関わらなければならなかった。

「今日は、40度を越したわけではないから、掃除しなければ。」

水穂は、雑巾とはたきを持って、自室を出た。そして、廊下を雑巾で拭き、応接室に行って、まず床を拭き、ほこりばかりたまっている、エアコンの下へ踏み台を置いた。踏み台に乗ってエアコンに手をかけると、すぐにぼろぼろとほこりが落ちてきて、また咳が出て、当然のごとく血液が口に当てた手を汚す。それでも今日こそはやらないと、このままではエアコンは故障してしまう。何とかしてエアコンのフィルターを外そうとしたが、大量のほこりが落ちてきて、それと同時にまた激しくせき込み、まるで大地震があったような感覚に陥った。結果として、彼は、踏み台から落ちてしまった。

裏庭ではいつも通り、いちにいいちにいと声を出して、聰たちが製鉄をやっていたが、不意に何かどかっと重たいものが落ちた音がした。

「はれ、雷かな?」

「馬鹿だなあ。こんな晴れた日に雷が落ちるわけないじゃないか。」

聰は自分でそう言っておきながら、じゃあ何だと思う。まさかと思うけど、爆弾が落ちたわけでもないし、大地震が発生したわけでもない。

「ちょっと俺、応接室行ってくるよ。音がしたのはそっちだと思うよ。おい、時間早いけど変わってくれ!」

そういって、聰は天秤鞴を操作するのをやめて、裏庭を出て行ってしまった。他の番子が、文句を言っているのも聞こえなかった。とりあえず、作業をするときの上半身裸姿では、不謹慎だと思ったので、一度自分の居室に戻り、Tシャツだけ着用した。そのまま応接室の方向にいってみると、鴬張りの廊下は綺麗に掃除されている。自分が歩く鴬張りの音に交じって、激しい咳の音も聞こえてきて、何があったか、聰はすぐに察してしまった。

「水穂さん、無理してはだめですよ。せめて掃除をするなら、廊下の掃除だけにしてくれればいいでしょ。なんでまたエアコンまで手を出したんですか。」

と、言いながらドアを開けると、踏み台の下で水穂が蹲ってせき込んでいた。やっぱり彼の周りは、掃除したのに振り出しどころかそれ以上に戻ってしまったほど赤く汚れていた。

「もう!しょうがないな!立てます?」

と言っても答えはない。

「咳で返事するくらいだから、相当つらいですね。じゃあ、俺が部屋まで連れて行きます。」

と言って、水穂をいわゆる「お姫様抱っこ」状に抱きかかえ、よっこらしょ、と持ち上げて、部屋まで連れて行った。

とりあえず、部屋へ連れて行って、机の前の座椅子に座らせてやり、手早く布団を敷いて、そこへ寝かせてやったが、布団まで少し汚れてしまったほどだ。机の上に置いてあった粉剤と水筒を持ってきて、水穂にそれを渡すと、かろうじてそれを飲み込んだ。再び横になるように促して、水穂もその通りにした。

「とりあえず、休んでくださいね。もう、掃除なんかしないでくださいよ。でないと、また悪くなってしまいますから。」

「はい。」

どうにか返事をしてくれたが、出血自体は止まったものの、咳の数は減少するのみで、完全には止まらない。

「水穂さん、これ、本当に鎮血薬なんですか?なんだか効いていませんね。もっと強いのをもらってきたほうがいいのでは?」

と、聞いてみると、

「あ、そうですね。引き出しの中にあるんですけどね。」

と返ってくる。

「だったら初めからそっちを出してくださいよ。」

「いや、あれを使ってしまうと、滾々と寝てしまうので、あんまり使いたくないんですよね。そうなると、夜に寝付けなかったりして、かえって困るんです。」

と、言いつつまたせき込むので、聰は彼の背を叩いてやった。とても危なっかしいというかそばを離れてはいけないような気がして、そのままそばにずっといてやることにした。

しばらく、軽くせき込むこともあるが、水穂はうとうとしているようだった。弱くても強くても、こういう薬というものは眠気を催してしまうらしい。その間、とにかく片時も離れないでいてやろう。聰はそう思って、ずっと彼の枕元にいた。

突然、ピシャン!とふすまが開く。懍が学会から戻ってきたのだ。水穂も、それに気が付いて目が覚める。

「あ、すみません。おかえりになったのに全く気が付かなくて。」

急いで布団から起き上がった水穂であったが、そんなことしなくていい、もっと寝ていてもいいのにという言葉が返ってくると聰は思っていた。しかし、懍の顔は厳しく、用意したセリフは、ほめ言葉ではないらしい。

「須藤さん、あなた、途中で製鉄を放り出したと思ったらここにいたんですか。須藤さんが途中で中断してしまったおかげで、火加減が不十分になり、今回の製鉄は、失敗してしまいました。いいですか、一度始めたら、おしまいまで手順を狂わせてはなりませんよ。」

「しかし、水穂さん、あそこで放っておいたら、もしかしたら危なかったかもしれないじゃないですか。」

「まあ、介抱した潔さは認めることにしましょう。でも、水穂さんも、無理をして、エアコンの掃除に取り掛かったのが間違いです。体の悪い時は限度というものを作らないと。それを知らないと、今みたいな重大なことになりますよ。それに応接室は、来賓の方が見えられるところでもありますから、そのような大事な場所を血液で汚されては、非常に困ります。」

「ちょっと先生。それはないでしょう。エアコンの掃除、しようとしてくれたんですから、非常に困るなんて、、、。」

「いえ、事実その通りです。応接室の床に血痕が付着したら、大変なことになります。本当にすみません。」

布団に座ったまま、水穂は謝罪して座礼した。

「先生は厳しいなあ。それなら、俺を呼び出すとかしてもいいじゃないですか。戦場で戦う兵隊のように、仲間が傷ついたのを放っておいて、敵の戦艦に突っ込めというのとはわけが違うんですから。」

「いいえ、製鉄では、一度始めたら、おしまいまで狂わせてはなりません。」

「そうですけど、例外もあるのではないですか?」

「それなら、元凶をつくった人が謝罪をし、その処理をすることですね。」

「あ、わかりました。拭いてきます。」

水穂は、立ち上がろうとするが、

「よしてくださいよ!そんなことをしたら、余計に悪くなりますよ!その代り俺が行ってきますから、ここで安静にしてください!」

一生懸命それを止める聰。

「いいえ、水穂さんも、強い薬を飲めば止まるはずです。それを怠ったなら、やはり自己管理が甘かったということになりますので、やはり過失とみるべきでしょう。それなら、その責任は本人にとってもらいなさい。」

「先生。さすがにひどすぎます。もとはと言えば、エアコンがそれだけ使い過ぎで汚いという事ですよ。先生は、立てないんですから、どうしたって、エアコンの掃除はできないじゃないですか。それなのに、水穂さん責めるなんて、ちょっとかわいそうすぎますよ。」

「そうですか。」

と、懍はさらりと言った。

「あなたがそういう一面を持っているとは初めて知りました。あなた、二年間ここに滞在していながら、なぜ、もっと早く、そこを発揮しなかったのですか?」

「へ?俺?あ、なんででしょうね。てか、そんなことわかりません!それより、水穂さんに掃除をさせるのはやめてください。今日は一日布団で休ませてあげてください!」

「わかりました。」

懍はここでも決断は早かった。そういうところがやっぱり知的な人ととらえられるのだろう。

「もう、仕方ないですね。短期でいいから、他に誰か一人、手伝い人に来てもらうことにしましょうか。」

「しかし、教授。そうなれば人件費がかかるのでは?」

「いえ、水穂さんもそのような状態ではとてもエアコンなど掃除できませんし、他にできそうな人材は誰もいないので、仕方ないことです。明日、家政婦紹介所にでも聞いてみます。それから、体調がよろしければ、布団屋さんへ行くように。」

「布団屋、ですか?」

「はい。収容所ではないのですから、血液のついた布団で寝てもらうわけにはいきません。」

「あ、よかった。少なくとも、先生は、そう思ってくれるのであれば、大丈夫だ。」

不意に、聰がそう呟いた。

「須藤さん、あなたは少し極端な見方をしすぎなんですよ。だから、周りの人に高評価を得られなかったんですね。でも、あなたは今日、ご自分でご自身の素晴らしいところを知らせてくださいました。そこをカイロスとして、覚えておくように。」

「カイロス、って何だろう。」

「人生が変わった決定的な時間、という意味のギリシャ語ですね。」

変わったとはどういう意味なのか、聰は理解できなかった。

「俺の何が変わったのかわからないですけど、とりあえず、応接室の掃除に行ってきます!」

立ち上がって、応接室へ走っていく彼を、水穂たちは、ほほえましく見送った。

「もうちょっとしたら、ブッチャーと呼ばれていたころから、卒業できるかもしれませんね。」

「そうですね。やっとそうなるかな。」



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