企画書

けろよん

メカつく

第1話 五種族間戦争 それは地球を手にするための戦い

タイトル 五種族間戦争 それは地球を手にするための戦い


設定

世界観:違う宇宙に存在する地球アナザーアース。二つの月が巡るその地球では異なる五種族の間で戦争が行われていた。戦争は大地を疲弊させ地球は限界まで来ていた。そこにゴッドと名乗る異世界の存在が現れ、五種族に自分が地球を修復するからそれが終わるまで地球の周囲に創造した5つの新天地で暮らしてはどうかと提案した。地球が限界まで来ていたのはみんな知っていたから五種族は渋々と休戦した。

それからしばらくしてゴッドから地球が治ったから帰ってきてもいいと連絡があった。五種族の間で眠りかけていた闘争本能が再び目覚め、火花を散らす。

再び地球を戦場にする愚は誰も侵さなかった。決着は宇宙で付け、勝った者が地球を手に入れる。

五種族はそれぞれの姿を模したメカを駆り、地球を巡って宇宙を舞台にした戦争が始まる。


五種族とは。


竜族ドラゴロノフ

自分達こそが絶対的な王者であると信じて疑わない英知と力を兼ね備えた最強種族。自分達を称え貢物を持ってくるような奴らには優しい。卑怯な奴は嫌い。

竜型メカ、ドラゴルーラーは絶対的な王者として下々の者達に罰を下す。


巨人族ギガンタス

力こそが正義。目につくものには片っ端から喧嘩を売る暴れん坊。強い奴が好き。弱い奴は叩き潰す。酒も飲めない奴は嫌い。

巨人メカ、ジャイアントは圧倒的なパワーで敵を殴り、なぎ払う。


魚族マリナン

海での生活が長く地上にあこがれと好奇心を持つ田舎種族。来る者はとりあえず迎える。土産話も持ってこれない奴は大嫌い。地上の芸術品の収集を趣味としている。

魚メカ、ダライサーは宇宙を潜航し大規模な索敵と長距離の射撃を得意としている。


機械族ミリタリーア

機械いじりが得意で自分達の体まで機械化した種族。直接戦争するよりも武器の性能をアピールしたり商売することが好き。機械任せでオート化された防衛網は脅威。

機械メカ、アストロムは重武装された要塞となっており、攻撃も反撃も防御も自動で行い、周囲の機械を操ったり妨害したりする能力に長けている。


人間族ヒューマノイド

力はあまりないが知恵と勇気に優れた種族。

人型メカ、ヒーローロボは変身することで様々な環境に対応することが出来る。剣や銃やブーメランや爆弾設置等の手足を活用した攻撃や人に近い体形を活かした隠密行動、潜入を得意とする。知恵と勇気と野心と向上心で戦局を乗りきっていく。


宇宙の地理。

地球を中心にして囲むように遠くの距離に五種族それぞれの新天地がある。

地球と新天地の間の宇宙には、ゴッドが設置した一時的に地形を創造出来るフィールドがあり、五種族の間で戦いの舞台として選ばれたことから決戦大地と呼ばれている。


テーマ:それぞれの種族の特徴を模した分かりやすいデザインのロボ達が行う宇宙戦争バトル。やや無鉄砲ながらも行動と決断の出来る主人公が仲間達とともに戦いを勝ち抜いていく物語。


ジャンル:宇宙戦争ロボバトル


キャラクター:

殿上 英雄(てんじょう ひでお)

自分こそが地球を手に入れる英雄になると信じて疑わない人間族の少年。リーダーシップに優れ、仲間をぐいぐいと引っ張っていく。思い立ったらすぐに行動する思い切りの速さと機転に優れ、それが慎重に行動しようとする敵にとっては脅威となる。人間を弱いとは思っていない。


屋島 秀介(やじま しゅうすけ)

無鉄砲な英雄を巧みにフォローするブレイン的存在。英雄の無茶な思い付きを計画にして実行するのを生きがいにしている悪友。


高坂 陸也(こうさか りくや)

人間族の頭首から送られてきたお目付け役のエリート軍人。こんな作戦は無茶で無謀ではないかと言うのが仕事のストッパー役。最初は距離を置いているがだんだんチームの色に染まっていく。戦いについての知識の相談で秀介と話が合う。


南 宙美(みなみ そらみ)

危ないと思いつつも渋々と英雄に従っている幼馴染の少女。暴力が嫌いで宇宙は美しいと思っている。引っ込み思案な性格だが時々思いもかけないことに気づくひらめきに優れている。英雄のことは勝手なことばかり言ってみんなに迷惑をかける放っておけない幼馴染だと思っている。霊感が強い。


鷹翼 可憐(たかつばさ かれん)

英雄様に従えば何でも上手く行くと信じている頭の軽そうな可愛い少女。あまり役に立ちそうに無いが彼女の応援が英雄にやる気を出させている面もある。意外と料理や家事全般を得意としている。慎重派の宙美に対して彼女もまた決断や行動が早く、遅い奴はカモと同じだと思っている。


ガイザード

竜族の皇帝。老いた自分の代わりに戦いは息子に任せている。


インフェリアス

竜族の皇子。暴力的で自分勝手で宇宙は全て自分の自由にしていいと思っている。ドラゴルーラーの指揮官。


ビルダー

巨人族の王。自らジャイアントを操縦する。豪快な性格だが部下の面倒見は良い。


マリリム

魚族の女王。周囲の意見をあっさりと受け入れる。珍しい宝が好き。


マシナディオン

機械族の王。肉体は無く管理コンピュータと一体となっている。


ゾーン

機械族の怪しい商人。マシナディオンの記憶をコピーしたロボット。


ゴッド

異世界から来た謎の存在。地球を蘇らせる力を持ち、五種族の戦いを停戦させた。ワースに滅ぼされた自分達の世界の代わりにこの世界を理想郷にして管理することを目的にしている。


ワース

ゴッドの元いた世界を滅ぼした暗黒機械生命体。宇宙を侵食する性質を持っている。次元の壁を越えてこの宇宙に来る日も近い。



あらすじ:


 人間族の代表を送り出す式典が開かれる。英雄は別に代表に選ばれたわけではないが、会場に乗り込んでロボを奪い、自分にやられるような奴は代表にふさわしくないと宣言する。会場はざわつくがやる気のある態度が人間族の頭首に認められ、英雄は代表となった。

 元の人間族の代表は腕は立つが勝つ気が無く、上手い負け方を考えている男だった。頭首は英雄のやる気と抜け目の無さに賭けたのだった。

 お目付け役として派遣されてきた陸也は英雄が代表になることに疑問を持っていた。英雄は可憐に頼んで料理をふるまわせて彼を籠絡しようと考えた。陸也は料理よりも可憐の英雄を信じる気持ちに動かされて態度を軟化させた。

 出発した英雄は竜族をおだてて騙して巨人族と争わせ、その隙に不意を打って襲撃した。竜族はまさか人間が積極的な攻勢に出るなど全く予想しておらず、人間汚いとののしりながら敗退した。一番に最強の竜がやられたことで宇宙のみんなが驚き、人間に注目を始めた。

 巨人族は英雄の勇気を称え友好を結んだ。

 機械族は自分達のメカアストロムが凄いことをアピールする放送を全宇宙に対して行った。

 英雄は竜との戦いの話を土産に魚族の女王マリリムと仲良くなって土産をもらった。だが、五種族の争いがそう簡単に終わるはずもない。マリリムは側近にそそのかされ、人間を攻撃する命令を下した。

 宙美は嫌な予感がしていた。潜航した魚ロボのダライサーの接近はレーダーにも目視にも映らない。宙美は僅かな宇宙の景色の違和感からそれを察知した。

 不意打ちの一撃をかわした英雄は追撃してくるダライサーを機械要塞アストロムの自動防衛網に誘い出し、マリリムからもらった土産でダライサーを敵と認識させて攻撃させた。潜航を妨害されながらも回避に優れ応戦を始めるダライサーは良い囮になった。英雄は戦いの隙にアストロムの内部へと侵入し、ダライサーから自分達の方へアストロムの集中攻撃が回ってくる前に何とか撃破した。弱った魚は巨人が掴み取りにして叩いて踏みつぶした。

 戦いを終えたばかりのヒーローロボに戦う力は残っていなかった。巨人が望むのは地球で暮らす平和よりも戦いだ。英雄は巨人を説得し、後日人間と巨人で正々堂々と戦おうと約束をした。

 機械族は人間を歓迎した。人間に負けた悔しさはあったが、アストロムの撃破は彼らに自分達の技術はまだ不完全でありさらなる向上が必要だとやる気を出させていた。自分達の武器を強い人間に使って欲しいと集まってくる機械族の相手を秀介に任せ、英雄はゾーンに案内されて機械王の顔を見に行った。

 機械王は今の宇宙の状態を維持した方がみんなにとって良いことを告げるが、英雄が目指すのは自分達が地球を手にする未来だった。機械王は久しく未来への夢を見ていなかったことに気が付き、人間がこれからの時代を切り開ける強者であることを認めた。

 英雄はダライサーの残骸から使える武器を探しに行き、ダライサーの最後を看取っていたマリリムと再会して和解した。アストロムを巻き込んだ無理な戦いを決断した側近はマリリムに叱責された。マリリムは自分の考えで決断をしなかった非を認め、人間の戦いが面白かったことを称えて応援していると伝えて去っていった。

 巨人族との決闘の日が来た。英雄はダライサーの残骸や機械族から頂いた技術があるし、こそこそと隠れるよりも巨人族を怒らせない方が得策だと正面からの戦いを決断した。巨人は最初は人間の作戦を過剰に警戒して防戦一方になっていたが、戦いのうちに人間を恐れていた自分達を恥じ、持前の闘争本能で攻撃に打って出た。考え無しの巨人の攻撃を秀介は作戦で絡めようとするが巨人は全てを叩き潰す勢いで迫ってくる。勝負は良い戦いとなっていく。

 そんな戦いの場に竜ロボのドラゴルーラーが現れ、決闘を邪魔されて歯向かった巨人は竜に処罰された。竜族の拠点は人間が占拠していたが、ドラゴルーラーの指揮官は自分達が勝利して地球を支配してしまえば他のことはどうでもいいと考え、人間が素直に非を認め奴隷となるなら一緒に地球に連れていってもいいと持ち掛け、30分の考える時間を与えた。

 30分のうちに英雄は対策やトラップを配置し、まだ息絶えていなかった巨人の助けもあって、傲慢な竜の隙をついて倒した。

 何とか五種族間の戦争を勝ち抜いて地球に降り立った英雄達。そこにゴッドが現れ、月に化けていた神のロボ、ヘヴンが正体を現した。ゴッドはずっと前から五種族の争うこの星に目をつけ、その熱意をエネルギーとして吸収し覚醒させるために月としてヘヴンを送り込んでいたのだ。ヘヴンの力は神の物となった地球を基点として全宇宙をゴッドの物として塗り替えようとする。

 ゴッドは宇宙を支配し人間に神の子として地球で暮らす権利を与えようと言うが、英雄達が頑張ってきたのは神の庇護下に入るためなどでは無かった。ヘヴンとの戦いが始まる。

 英雄にとっては相手が誰であろうとこれはただ今までの戦いの延長に過ぎなかった。勝利すれば自分達は地球を手にし英雄になれる。ならば戦うだけだ。人々の決断と未来を信じる力はヘヴンを打ち倒し、月が一つとなった地球は人間の物となった。

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