猫の魔法使い

キャラクター紹介１

キャラクター紹介

・タンナケット

　七歳のベテラン猫。イエネコ科の亜種。

　一見すると普通だけど、妙に癖のあるパーティの面々を纏めるお喋り猫。

　キジトラの雑種。ミックスというと怒るので、あくまでも雑種である。

　愛用の杖は、もちろん猫サイズ。

　喋る事以外はその辺りの路地裏にでも潜んでいそうな猫だが、小さな体にあらゆる魔法を使いこなす絶大な魔力と器用さを兼ね備えている。

　無論、猫故に強烈な猫パンチと猫キックも標準装備だが、なにかポリシーがあるらしく、もっぱら仲間への嫌がらせとツッコミ以外に使う事はない。

　基本的に物腰は落ち着いていて、よほどの事がなければ声を荒らげる事もない。

　自分称は俺。

　暇があれば愛用している杖の手入れか、どこかで爪研ぎをしている。

・ミーシャ

　十六才の人間。性別は女。

　現パーティーではタンナケットと並んで最古参。

　身のこなしの軽さと手癖の悪さで暇さえあればしょっちゅうスリを働いているが、今さらなので誰もツッコミをいれない。

　タンナケットとの出会いにも関連するが、以前は規模が大きいパーティーの一員であった。

　お宝探知と罠の扱いに長け、戦闘要員としては心許ないが、迷宮探索では欠かせない人物である。

　よく使う武器は短刀だが、これはどちらかというと工具のような扱い方をする事が多く、すぐに刃をダメにしてしまう。

　その他、非力な彼女でも一撃で敵を倒せるという理由で、最近普及しはじめた小型の銃を所持しているが、これを使う時は本当の非常事態でやむを得ない場合に限る。

　基本的に元気な小僧みたいな少女だが、時々落ち込んでしまうこともある。

・レイン

　十八才の人間。性別は男。

　どこかおっとりした、気が優しい剣オタク。

　積極的に争いを好むタイプではないが、趣味が高じた剣の腕はなかなかのもの。

　また、料理の腕もなかなかのもので、戦闘以外でも迷宮探査には一人は欲しい。

　異色のコンビであるタンナケットとミーシャの噂を聞きつけ、興味が赴くままに所属していたパーティを抜けて、現パーティに参加した。

　物理攻撃の彼と魔法攻撃のタンナケットの二枚看板で、少人数ながらそれなりの評価を得るだけの成果を残している。

・ナターシャ

　十九才の人間。性別は女。

　丁寧な物腰が印象的ではあるが、時々キレると暴れる。

　広義の魔法使いではあるのだが、特に防御や回復といった方面に造詣が深い。

　パーティ内ではさほど目立つ存在ではないが、その優れたサポート能力によって迷宮探査には欠かせない人物の一人。

　元々はただの回復魔法オタクだったが、自分の力を試してみたくなり、活躍の場が得られそうな少人数のタンナケットのパーティに参加した。