『秩序だけが余る城下町』エピック
・概要
王城と外堀との間の土地に古くからある町。
本来なら首都の一等地なのだが、物理的に狭いため貴族などは住んでおらず、兵士や王宮職人などが暮らし、さらにその生活を支えるために店ができると言った、実力者の暮らす町となっている。
住民もこんな状況でも秩序よく暮らしており、独自の自警団を組織するなど治安も良い。その根底にあるのは選ばれた人間しかここに住めないという選民意識であり、他の人間に対しては見下さないまでも無自覚にかわいそうと思っている。
・地理
囲う外堀は幅が5mほど、水深は正確には図られていないが、かなり深いとされる。張られた水は南東の湖から引いたもなのだが、まるで泥のように汚れていて、死体なんかも打ち捨てられている。なので飲み水は雨水を瓶に貯めたものに限定されている。
外堀の内側は3mほどの高さの石積みの壁があり、その上には見張り台が一定間隔ごとに設けられている。
外堀の外側は腰の高さほどの木の柵があるだけで、後は果物のなる木が並んでいたがいつのまにか伐採されて切り株だけがある。
町の中は手作りの二階建ての石造りの家々が並び、道も直角で、計画的な町作りがなされいる。またごみ一つない道に、下水の処理、死体の火葬もちゃんとやっている。衛生面ではトップクラスだが、それが逆にネズミなどを駆逐してしまい、食料不足に拍車をかけている。
倉庫、病院、レストラン、教会、役所もあるが慢性的な物資不足に苦しめられており、金があっても使える場所がない。
・特産
秩序のみ。あとはわずかに入ってくる物資があるだけ。
狩られた烏、雨水での生煮えなスープがここでの一番のご馳走。
物々交換で裏切らないまじめな人間を雇える。ただし倫理的には正義の人ばかりで、殺し合いに参加させるのは厳しい。
活版印刷、食えない紙は比較的余っていて、識字率も高いので本や新聞が今でも刷られている。1番人気は代理についての紹介本。敵味方に情報垂れ流している。
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