北 戦場跡

『古城』ファンタズマゴリア

・概要


古い石造りの城とその周囲を囲う壁、更に内部にはいくつもの建物が並んでいる。

一世代前の王都だった場所。だが国の発達して行くに従い、手狭となったため、この地の南に新たな城を築き、遷都した。

残された城はそのまま軍の基地として利用されてきたが、迫る魔王軍に対しての最終防衛ラインとして突貫の増強工事を施された。

現在は軍の管理を離れ、北への冒険に出るならず者たちの中継基地となっており、独自の治安が維持されている。


・地理


城の周囲は草木も生えない荒地で、道だけが石畳で綺麗に整備されている。

空掘にかかる三つの橋から中に入ると、外から見た限りでは想像できないほど多くの人が行き交っている。

ただでさえ大きくないのに壁と建物の間に勝手に木で壁を作り、家とするものが多く、入り組んだ迷路のようになっている。

城の内部も似たようなもので、一番人気の玉座の間では日々奪い合いの殺し合いが繰り広げられている。

唯一の中立地点は井戸、バケツ一杯を汲み出すのに並ばされるが、無料で、ここだけは平穏。


・特産


非合法アイテム、武器や薬、地図にどこかの鍵などが手に入る。また盗品や、冒険者が持ち帰った何かしらも売られており、品揃えは豊富。ただしその倍以上の詐欺師がいる。

食料としては全部乾燥している。その中で特に注意が必要なのが干し肉で、何の肉かわからない、言ってても信用できない。実際は良くてネズミ、最悪はさっきまでそこにいたやつ。

レジスタンスの隠れ蓑となっているとの噂もあるが、それが本当なら爆撃を食らって全滅させられかねない。

何故だかカラスが山ほどいる。

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