理想の彼女
俺の目の前には彼女の遺体がある。ある夢を叶えるために殺した。
俺の夢は好きな人の体のパーツで理想の彼女を作ることだ。その夢を達成するために、何人もの女と付き合い、この手で殺した。
冷蔵庫に頭、胴体、右腕、右手の親指から小指、左腕、左手の親指から小指、右足、右足の親指から小指、左足、左足の親指から薬指を冷凍している。腐らないように保存しているのだ。
彼女の左足の小指を切断すれば最後のピースが揃い、俺の夢が叶う。
俺は興奮気味にノコギリで彼女の小指を切断した。残りの遺体は焼いて食べる。大好きな彼女の遺体を遺棄するのはもったいない。食べることで己の一部にする。彼女もきっと喜んでくれるだろう。
俺は冷蔵庫から歴代の彼女のパーツを取り出し、テーブルの上に並べた。彼女たちの体を赤い糸で縫合し、一つにしていく。彼女たちは運命の赤い糸で結ばれた。
俺は生まれて間もない理想の彼女に頬ずりをし、キスをした。
心の底から愛しているよ、俺の運命の人たち。
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