用語集(たまに増えます)

【影】

人間や他の動物の吐き出した暗い感情が実体化したもの。黒い霧の様な形で異界を漂っている。


【魔物】

霧状態の影が集まり、力をつけて人や動物の形を取った状態。

魔物になると、オウマガトキで繋がる時間を狙ってこちら側へ出てこようとする


【異界】

現実の裏側の世界を指す。

作りは現実と同じだが、色が反転していたり、臭いが違っていたりする。

異界は影や魔物の住む領域であり、普通の人間は知覚することは出来ない。


【オウマガトキ】

現実と異界が重なる時間帯。逢魔が時とも。

主に、夕焼けと朝焼けの時間がそれにあたる。

魔物や影が現実へやってくる時間とも言え、普段は見えない彼らの姿が見えるようになるが、それを知覚出来るのは異能力者のみ。

また、オウマガトキの時は世界の景色が黒とオレンジ色の二色化する。

普通の人間にはただの夕焼けと朝焼けにしか感じられない。


【異能力】

一般的に、超能力や魔法等の超常の力を扱う人々の、力の事。



【異能力者】

超能力や魔法等の超常の力や、錬金術、神や精霊の力、幽霊等の、大まかには人の力を越えた超常現象を起こす人達。

日本で言う陰陽師の力や、魔物の力を利用する者や、妖怪や半妖の力も異能力に該当する。

因みに、その定義は国家機関の人々が決めている。


【国家機関】

昔は異能力者達の互助組織だったもの。

現在では、異能力者の保護や『魔物』から普通の人々を守るために戦う『退魔師』を育ている組織。

刹那達地研の部員は皆、ここに所属している。

危険な異能力者を管理する側面もある。

秘密裏に『影』を倒しながら、国家を守ってきたとされている。

その特異性から、公からは秘匿されている。

また、『影』絡みの仕事を斡旋する役割もある。

力のあるものであれば、幼い頃から所属させられる。

日本の国家機関では、能力者内のコミュニティとして『春』『夏』『秋』『冬』があり、それぞれ統括する一族がコミュを担っている。

国家機関に所属している異能力者、および退魔師はその印として、丸い石の付いたピアス、ペンダント、ブレスレットのいずれかを付ける。石の色とアクセの種類はランクによって変わる。

世界中にこのような異能力者の機関があり、独自のネットワークで繋がり、異能力者のコミュニティ同士助け合っている。


【退魔師】

国家機関に所属する異能力者の総称。

異能力を使って『魔物』と戦う者を指す言葉でもある。


【心眼】

刹那の扱う夢祓具。黒い刀身の刀。

本来は悪夢を斬るために振るうもので、影への攻撃よりも悪夢を祓い、ラプラスの海へ還す儀式的な意味合いが強い武器。


【悪夢を斬る力】

刹那の持つ能力。

夢の中に入り、夢を見る者の悪夢になっている原因を解決したり、時には力業で切り捨てる。

たまに夢の中で悪夢を見ている人のSOSを受ける事もある。

その能力の特性上、普段の現実では影への攻撃手段がないが、『オウマガトキ』の中では魔物を斬る力として作用している。


【ブレスレット】

国家機関所属の印のアクセサリー。

丸い石が連なったデザイン。

『退魔師』と認められているが、その力を使う時に何かしらの制限や、特定の場所に限定される者が持つもの。

オウマガトキと夢の中限定で力を使う刹那がそれにあたる、石は黒曜石。


【ピアス】

国家機関所属の印のアクセサリー。

球体の石が付いたもので、『春』『夏』『冬』は左耳、『秋』は両方に付ける。

影と戦う『退魔師』と認められている証。

夏実はカーネリアン、ハイネは淡い緑のトルマリンのピアスを付けている。


【ペンダント】

国家機関所属の印のアクセサリー。

丸い石を中央にはめたデザイン。

これを持つものは、能力的に攻撃的ではないもの、本来は戦えない者、とある事情で保護する対象が付けているもの。

『魔眼』で、攻撃的ではない航星、『未来視』を持ち、保護対象の千草がこれにあたる。千草の石は珊瑚(コーラル)。

鈴歌は元々魔物に襲われた者で保護対象であるため。石は水晶。


【ラプラスの泡】

人々が無意識集合領域、ラプラスの中に溢した悪夢の欠片。

刹那のような能力を持つものは、そのラプラスの泡の内容を感じとれる。


【魔眼】

航星の持つ能力。

その眼で見た者を魅了する、術者の意のままに従わせられる力。

しかし、本人曰くオンオフの切り替えが出来ないので、普段は能力封じの呪いが刻まれた眼鏡をかけて力を使わないようにしている。

魔眼は能力の良し悪しに関わらず貴重とされる。


【 地域郷土研究部(ちいき きょうど けんきゅうぶ】)

雀宮学園にある部活。

国家機関に所属している異能者が、学校で活動しやすくするために作られた名目上だけの部活。

主な活動は、オウマガトキに魔物が現れた時の撃退とその対処。あとはパトロール。

部員以外の学園の生徒からは、「魔女がいる、悪魔がいる」と恐れられているが、これはハイネと夏実のせい。

表向きは、地域に根付く伝承や昔話を勉強して伝えていきましょう、と言うことで

子供達に読み聞かせをしたりしている。


【魔女】

ハイネが呼ばれている通称。アルビノ特有の目立つ容姿に、本人の人を食った様な物言いからだと思われる。

一方『退魔師』の界隈では雷鳴の魔女、異端の精霊、花嵐の亡霊、等の忌み名があるので、本人は魔女と呼ばれても気にした風もなく、寧ろシンプルで気に入ってるとのこと。



【未来視】

千草の能力。

数時間先の『起こるかもしれない』未来を予知する。彼の場合は彼の周りの人々に限定される、また視たいときに視れるものではない。

『春』の氏族の御守と鳴神の一族が持っている力。

御守は予知夢、鳴神は視覚による予知という違いがある。



【師範代】

刹那や千草の通う剣術道場を切り盛りしてる二代目、ハイネの長姉。

刹那に能力を交えて剣道したり、ざっくり大雑把なお姉さん。

料理が得意で、和食をよく作るひと。

学生時代から『退魔師』の仕事をしていて、雀宮学園のOGだったりする。

ハイネがいるので基本的には出てこないと思います。


【ダイブシステム】

人の夢に入り込む時、式神や精霊等の霊的な者とバディを組んで、術者の心と魂を守るシステム。

刹那は壱狼と、鈴歌はエリカとバディを組んでいた。


【ラプラス】

人々の無意識集合領域。

暗い海の中の様な場所で、奥底には人々の意識や夢が無数にある。

ときおり、零れた感情や夢が泡となって上へ上がっていくらしい。それが悪意だった場合、泡は気体へ……影へと変わる。

夢へ入る能力を持つ刹那は、その世界を知覚している。


【精霊使い】

ハイネの能力。

こことは別の異世界の力を精霊として呼び起こして行使する。

本人の能力は雷と治癒だが、精霊のおかげで様々な属性を扱う事が可能。


【異世界】

刹那達の住む現実、異界とも違う所。

時々、異世界と繋がれる異能を持つ者もいる。

(どことは特定してませんが、私の書く世界のファンタジー寄りの世界の事を指しています)


【三月町】

とある県のベットタウン。海沿いの町。

北西には御影山、その側に雀宮学園。

南西方面には海岸と灯台がある。

西側は商店街と駅があり、賑わっている。

中央から東側は住宅地になっている。

パワースポットは雀宮学園、南側の灯台

片田舎のわりにコンビニは町内にいくつか点在しているので、意外と便利。


【雀宮学園】

関東地方のとあるベットタウンに建てられた中高一貫の学校。

三月町御影山の近くにある。

異能力者の子供達を保護、観察する目的もある。

三月町のパワースポットでもあり、影や魔物を外に出さないように建てられた門の意味合いもある。


【パワースポット】

影や魔物が集まりやすい場所。

三月町はそれがいくつも点在する稀有な場所、その為かあやかしや不思議な話に事欠かない。


【夢守神社】

刹那の家。三月町の西側、雀宮学園の北にある御影山の麓に建てられている。

悪い夢をいい夢に変えてくれる、と言われている。ご利益は、勉強運、健康運、恋愛など。

ここのお守りを枕の下に置いて眠ると、悪夢がいい夢になると評判である。

神主は刹那の父で、長兄が只今修行中。

代々ここの神主は、異能力を使って人々に巣くう悪夢を祓っていた。現在も機関の依頼を受けてそちらの仕事も受けている。


【御影山】

天狗が住んでいる、と言われている山。

刹那は「見たことがある」らしいが、曰く山を荒らさなければ大丈夫、とのこと。

麓の夢守神社の一族は、その天狗を奉っているとも。

狸や狐、猫又等の妖怪の類いが逃げ込んで来る場所でもある。

山の中腹には、管理されてない小さなお社がある。


【『冬』】

機関のコミュニティの内の一つ。

古くから続く能力者の一族達が作ったコミュニティで、陰陽師や『退魔師』の名家が多く所属している。

刹那の高原家もこちらに属している。

能力者の血に固執する考えの人々が多く、一般人出の能力者に対して冷たい。

統括する一族は冬海家。治癒と結界に特化した能力で、表向きの仕事は医師一族。


【『春』】

機関のコミュニティの一つ。

未来視の能力者と、それに助けられた者達によって作られたコミュニティ。

超能力や魔法に属される者、精霊や異世界に好かれる一族が多い

その特異性故、高名な人々に頼られ力を貸していたこともしばしばあった。

ハイネと千草が属している。

統轄する一族は御守一族。能力は未来視、属性使い。十数年前まではその力で活躍していたが、当時の『聖歌』が出奔してからは見る影もない。

コミュの名は、御守の名を使うのを恐れた人々によって、当時仕えていた春日の名を使ったため。


【石の色とランク】

国家機関に属する能力者に渡されるアクセサリーの石の色にはランクが存在し、頂点が金剛、白金(玉虫色)。続いて金、銀。その下に白と黒…までは国家機関で正式に区分されてるが、その下はコミュニティの人々が勝手にランク付けをして一般的に広まったもの(国家機関側は白黒の下は一律で同じとしている。一般ランクの場合、個々の能力に割り振った色を与えるため)

上記以外で高いのは黄と紫、次に赤と青と緑、と続き…その他は弱いとされている。その他、石の中でも透明度が高い方が能力が高いと言われている。真偽は不明である。

特例として水晶(透明)は測定不能なのでランク外になる。



【時操り】

夏実の能力。

対象の物や人、空間の時を一時的に巻き戻したり、自身と仲間の時の流れを速くしたり遅くしたりする力。

タイムトリップ、タイムリープは出来ない。

代償があり、時の流れを速く(または遅く)すると、24時間以内の何処かで使った方の真逆の現象を受けることになる。

(二分を遅くした→二分速く感じるという感じ)

リスクがあるのであまり多用は出来ない。

巻き戻しの場合は、術を解けば元の状態に戻るので受けた傷を受ける前に巻き戻しても、解いたらその本人に返ってくる。

夏実は主に、動きの早い魔物へ銃弾を命中させるために使ったりしている。

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