第肆回 T字路

 最近だるい、ただそれだけ、特に何の考えもなくそんなことを考えてみる。あれなんか矛盾してないか?とか思いつつも、いつも通りの道を歩いて帰る。ホラーではこういう時に知らない道に迷い込んでとか、今日は気分転換にどっかよろうとかそんなのは、ただの死亡フラグでしかない、こんなことを考えといて、「まぁ、そんなこと現実にあるわけなんだだけど」とか考えた時点で、それはもう、自ら泥沼に足を突っ込んでいるようなものだ、といってもたぶんここから家に帰るまでの間に、化け物が見えるそんな展開があろうものなら、私の話はどっかのホラー漫画や小説を読んでいるほうが百倍マシだろう。

 こういったホラー関係のフラグについて考えると、一週回って何もしない人のほうが死亡する可能性は高いのではないかと思う。まあこんな頭の中の話を持ち出したところで現状が回復するわけでもないが、それでは、いま私の置かれている状況について読者諸君に語ろう。まあ読者諸君といっても私の頭の中の考えだから、人の目に触れることはないだろうけれども、あれ?これってフラグか?まぁいい


 いま私は、学校の帰り道のT字路に差し掛かろうとしている。私の場所を正確に示すならば、Tの左上に当たる位置にいる。そして私はここからTの右上へ抜けなければならない。そこで問題が発生だ、Tの中心に当たる角に私の言う問題は いる その問題を見て普通の人ならば、気持ちの悪い異常者がこちらを見ているだなんて思うだろう。

 だが私は違う、たぶんあれは化け物的な何かだろう、特に根拠はないが私にはわかる。


 その化け物は、ヒト型でジーンズに黒と白のチェック柄のポロシャツを着てる。そしてここからが異常な点だ、そいつは頭を様々な方向に、カクカクカクとぎこちない動きを見せている。しかしその動きは一瞬とても早くなったりゆっくりになったりする。そのせいかわからないが、顔のパーツの形がはっきりと認識できない。

 こういった異常なものは、ホラー映画などに例えるといいと思うが、私はあまり映画を見ないため例えを出すことができない。

 簡単に言うと、こちらをのぞき込むような体制で角から体をはみ出させ、首だけが生理的に気持ちの悪い動きをしていると考えて欲しい。


 そんな奴に私は、構いたくないのだがここを通らないと家には帰れないという、テンプレ仕様なので、私はしぶしぶ行くしかない。

 私は、その化け物の横をスッと通り抜け、テンプレ通り後ろを振り返った。そこには、またもやお約束と言わんばかりに、そこには何もいなかった。その代わり私が来た道のほうから、部活終わりの友人が走ってきた。こいつは、私と似たような性格の持ち主であるから今起きたことを、面白半分で話してみようと思う。


 そんなことを考えながら私は、先ほどの 場化物 のように、角に近づき同じように首を動かし始めた。




 私の意志に反して




終わり



【解説】

 少し期間が空きましたが、後から読む人には関係ないですよね。というわけでいかがでしたでしょうか?今回は、メタ的な発言の多い人でしたね。それに化け物、あっ違いました。場化物についての情報も少なかったですしね。まぁそんなことは置いといて、解説です。


<場化物ネーム>

首振りさん 又は 移る狂気


<出現場所> 

T字路の角


<出現時間>

人が一人しかいない場合、時間は問わない。


<見た目>

 ヒト型でジーンズに黒と白のチェック柄のポロシャツを着てる。

頭を様々な方向に、カクカクカクとぎこちない動きを見せ

首の動きは一瞬とても早くなったりゆっくりになったりする。

顔のパーツの形がはっきりと認識できない。


<行動>

 T字路に人が一人でいる状態の場合に現れ、その人から半身だけ見えるようにT字路の角から覗いている。

 場化物を通り過ぎた瞬間姿を消す。

 ただそれだけである。

 

 補足

 この場化物は、見ただけで被害が出る。この場化物を目撃すると目撃者は、自分の意志に反し場化物と同じ行動をとり始める。そしてそれをまた別の人物が目撃しても同様の影響が出る、そして移ってしまった目撃者は、次の目撃者が現れ場化物を通り過ぎた瞬間姿を消す。最初に移ってしまった目撃者は、いつの間にか消えてしまうため、どこに行ってしまったのかは、わからない。



【最後に】

 今回は、時間が空いたにもかかわらず、あまり凝ったものは作れませんでした。これからもこんなことはあると思うので、温かい目でご覧いただきたいです。


あなたの近くにいつも恐怖がありますように。


 









  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る