手榴弾・擲弾(不完全・暫定)

●豊和工業/大阪金属工業 一一式50㎜重擲弾筒

 八九式重擲弾筒の後継。構造上は基本的に大差ないが、引金が紐ではなく普通の引金(フィルムカメラ用のアナグロ式レリーズボタンに似た延長型も存在する)となり、安定用の二脚と精確な照準器が追加されている。

 基である八九式擲弾筒と同様、軽量の迫撃砲・大口径のグレネードランチャーに位置する兵器である。アメリカのコルトM79等の擲弾銃と異なり、相変わらずの高反動である為、身体に密着させながらの発射は非常に危険である。

 軽量化を初めとした改良を続けながら、1970年代まで使用され続けていたが、小銃擲弾・迫撃砲の改良と携行式無反動砲の導入により退役する。余剰となった本擲弾筒はその後諸外国へと売り払われたが、軽量・安価で運用が楽かつ命中精度の高い迫撃砲として、紛争地帯等で珍重された。


●一ニ式手榴弾

 皇紀2612年(昭和27年/西暦1952年)採用。

 九七式手榴弾の後継となる破片手榴弾。

<性能>

全長:95mm

直径:58mm

重量:440g

炸薬:硝宇薬の可塑性混合爆薬75g(RDXのコンポジションCと同一)

遅延時間:3.2~4.2秒

致死半径:15m

安全圏:47m以遠


 元ネタはブルガリア・アーセナル社のGHD-2です。


●一三式手榴弾

 皇紀2613年(昭和28年/西暦1953年)採用。

 九九式手榴弾の後継となる衝撃手榴弾。爆発の衝撃のみで対象を殺傷するコンカッション手榴弾である。

<性能>

全長:95mm

直径:56mm

重量:290g

炸薬:硝宇薬の可塑性混合爆薬75g(RDXのコンポジションCと同一)

遅延時間:3.2~4.2秒

致死半径:5m

安全圏:25m以遠


 元ネタはブルガリア・アーセナル社のGH0-1です。

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