村人Aは住人と茶を飲むだけで幸せです

二次元キャラにおいて、中性キャラは膨大な可能性を秘めています、と私は勝手に断言します。

読者、視聴者の皆さんは「女キャラに見えて実は男キャラ」か「男キャラに見えて女キャラ」ではどちらがより好みなのでしょうか。

そして、物語に登場する中性キャラ本来の性別の比率はどれくらいなんでしょうね。

イメージは男ではなく女、のキャラの方が多いように個人的には思いますが、実際のところはわかりません。

ファンタジー系において、主要メンバーに中性キャラがいる場合は80%どこかの国のお姫様、だと勝手に思っています。

ただ、私は最後までどちらかわからないままの設定が一番好みですけど、私の好みなんてどうでもいいですね。


さて、ここからは私のリアル中性談義が始まるわけですが、決して私は


「あたしぃ~女と群れたくないって言うかぁ~男勝りなんだよね~男といる方が楽(笑)」


などという話をしたいわけではないことだけご理解ください。


昔から声が低く、髪が短かった私。そして何より、口の悪い兄がいたことにより、私の見た目&性格はもう正真正銘元気な男児そのものでした。

電話に出れば兄と間違えられ、知らない近所の子と遊べば男の子だと勘違いされ、祭り会場では「僕は誰と来たのかなあ~!?」と会場中に響くマイクで言われ、隣に居合わせた幼稚園の先生に「やめてください!この子は女の子です!」とマイク伝いに言われる始末。

そんな生活が10年、高校生になった私はようやく、髪が伸び、友人に「カツラずれてない?」と言われることもなくなりました。

長さの話をすれば、能年玲奈さんと同じくらいですよ?お揃いですはい。


そんなわけで、初対面の人に男性に間違えられることはなくなりました。

しかし、どうにも性格だけは直らず、女子の輪に入れず、昼休みに一人でTwitterと音ゲーをしているところを男子に声を掛けられ、そちらの方面の方ばかりと関わっていました。


リアルにこんな奴がいれば、普通同性から嫌われます。確実に。私もそんな奴は嫌いです。

ですが、不思議なことに、私はどんなに男子生徒と仲良くなっても、女子生徒から嫌われることはありませんでした。

何故かって?簡単な話です。私が女として一切の魅力がないからです。

もはや男性から、私が女性として認識されていないだけではなく、女性からも同種だと思われていなかったのです。

そのおかげで、最終的には男子生徒とも、女子生徒とも関りが持て、多くのお友達ができたので、今となってはあれでよかったのだと思います。


ここでふと思うわけです。


「あれ?これ私創作の世界だったら超人気キャラじゃない?」


男勝りキャラでも、同性とも仲がよく、普段は明るくふるまっているものの、実は心の中で女の子らしくありたいと思っている美少女(創作の話をしております)


これはもう私は異世界転生するしかない。今寝たら異世界行ける気がする。闇魔法が使えるようになっているに違いない。

そう確信しました。


私は布団をかぶり、目を瞑る。

徐々に意識が薄れていく。その脳裏に今までずっと押さえつけてきた思考が徐々に湧き上がってくる。

そして、いよいよそれが溢れ出した時、私は全てをあきらめ、ため息をついた。


「可愛くなかったら意味ないな、これ」


可愛かったらそもそもこんなこと考えずに済むのです。

結局すべては顔...ではなく、創作だからいいのだと、そう思いました。


最後になりますが、男性と仲良くなっといてよかったなと思った瞬間の話をします。


高校の帰り道、後ろから肩を殴打されたかと思うと、横を自転車に乗った友人が通り過ぎていき、振り向きざまに「じゃあな」と言って去っていって行きました。

このシチュエーション、創作に使えそうだなと思いながら、次の瞬間には「いや危ないわ」と声が出ていました。

少し時間が経ったころ、どつかれた肩の痛みに、どこかむず痒いような、照れ臭いような、うれしいような。そんな感覚が溢れ、自然と笑顔が浮かび「ああこれが友達か」と実感しました。


二次元の様に、みんなが可愛い平等な世界ではありませんが、私の過ごしたあの時間は、創作と差異がないくらい素敵で楽しい時間だったと今でも思います。


あれ?こんな話がしたかったわけではなく、最後は中性キャラ最高、で締めようと思っていたのですが。

着陸場所を間違てしまったようです。

前回よりも更に何がいいたいかわからない文章になってしまいましたが、反省はしてません。


最後まで読んで頂きありがとうございました。

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