語彙力

語彙力とは、ボキャブラリーと呼ばれるもののことであり、その貧困度で相手の教養が垣間見えるものである。


近年、現代人においてこのボキャブラリーの貧困が問題視されており、「ボキャ貧」と言う造語さえ作られている。


しかし、本当に現代人はボキャブラリーが貧困になったのだろうか。


確かに、昔ながらの古典的な引用や時代錯誤なくだらないとんちなどは鳴りを潜めた。


ところが、その代わりにより現代的な認識しやすい引用が生まれ、現代を風刺するとんちが生まれた。


まぁ、一部「淫夢」のような微妙な引用も存在はするが...


このように、現代人は語彙力が低下したのではなく、過去の語彙がから現代の語彙に転換しただけなのである。


実際に、現代の若者は語彙力が低下したと嘆く老人の多くは、現代の若者の言葉が理解できず、思考停止に陥っているのだ。


この問題を解決するには、現在の過去排斥的風潮を適度に保ちつつ過去の語彙の良さや現代に不足している情緒的表現を取り入れる必要がある。



私たちはみな、過去を食って生き、過去がもとで亡ぶ。byゲーテ

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