写真撮影

近年、写真撮影を行う人が年々減少している。


写真撮影とは、ファインダーを通して対象を観察し、現実世界から単離させるプロセスだ。


一度ファインダーを覗いたら、其処には16:9の四角の中に写る世界だけだ。


そして、その世界を観察し、シャッターという刃で現実世界から切り取ることにより、写真を撮影する。


スマートフォンやデジタルカメラ、ミラーレス一眼などのカメラが増えたが、それらのカメラにはファインダーはない。


あるのは、5mmにも満たないセンサーとそれを映し出す5cmを超える画面だけだ。


ここでは、現実世界と隔離された16:9の世界に入り込む事み観察する事も出来ないし、シャッターという動く刃で世界を切り取る事も出来ない。


故にこれらのカメラでの作業は、写真撮影などではなく、描画だ。


今後、写真撮影は衰退し描画のみになるのか、はたまた写真ブームで写真撮影が復活するのか実物である。

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