第8話

眩しい光が差し込んだ来た

今何時だ

起き上がると下着姿の立花がいた

「わ、悪い!」

目をそらした

「三須くん…起きてたの」

「今起きたばかりなんだ」

「もう少しで着替え終わるからそのままでいて」

「わかった」

少ししか見えなかったけど立花はちゃんと女なんだな

「終わったよ」

「ほんと悪かった」

「もういいよ早く三須くんも着替えて」

「わかった」

俺は着替えようとしたが洋服が立花とお揃いで買ったやつしか清潔なのがなかった

今立花が着てるのはお揃いのTシャツ

まさかこれで帰ったらただのバカップルだ

でもこれしか服はない

しょうがないか

「着替え終わったぞ」

「立花とお揃いだね」

「たまたまだ」

「素直じゃないんだから」

「ほら新幹線間に合わなくなるぞ」

「わかってるよ」

俺たちは旅館から出てバスに乗り駅へ向かった

「せっかくの旅行だったのにごめんね」

「そうだな、そのかわり埋め合わせはしてもらうからな」

「うん!」

それから俺たちは花火大会や、お祭り、海に行ったりと高校最後の夏を楽しんだ

そして、夏休み最終日

立花からメールが来た

[明日から学校だから寝坊しないでね]

オカンか

[わかってるよ]

[じゃあおやすみ]

今までは休み明けの学校なんて嫌いだったけど立花と会ったからはそんなことなくなった

だって、立花に会いたいって思うから早く学校に行きたいなんて初めて思えたのも立花に出会って笑って泣いて怒ってそして恋したからだよな

あいつには感謝だな

寝坊しないように早く寝るか

明日が楽しみだ

夏休みが終わり二学期が始まった

「三須くんおはよう!」

「おはようって立花!?なんで女子の制服着てるんだ!」

「立花女の子だもん!」

「それは知ってるけどでもクラスの奴が驚くんじゃねーのか?」

「クラスの子たちは立花が女の子って事みんな知ってるけど?」

「なんだってぇー!?!?」

俺はぼっちだから立花が女だって事教えてもらえなかったって事か?

いじめか!いじめなのか!

「男の子の制服は変わらないけど女の子の制服は変わるからもう今の制服は作られてないからって男の子の制服を1学期の少しの間だけ着てただけだよ」

「そう言う事だったのか」

「似合うかな?」

とんでもなく可愛い

「似合ってるんじゃねーの?」

「本当に!よかった」

よく見ると制服が少しだけ変わってるな

「そんなに見られたら恥ずかしいよ…」

「違う!制服を見てたんだ!」

「それでも立花は恥ずかしかったの」

「悪かったって、そうだ立花」

「なに三須くん?」

「これやるよ」

俺はバックの中から取り出した

「もうペンダントなんていらないだろ?だから代わりにこれを身に付けておけ」

俺は指輪を渡した

「学校じゃつけられないからチェーンに通して首にでも下げておけ」

「ありがとう三須くん!」

立花は首からペンダントを外しチェーンに指輪を通し首から下げた

「どうかな?」

「俺とお揃いだな」

俺は自分の鎖骨の辺りを見せた

「うん!」

「それと、5年後にこの指輪を2人とも持ってたら立花…結婚しよう」

「こちらこそよろしくお願いします。でもなんで5年後?今日でもいいのに」

「5年後の方きりがいいだろ」

「ずっと大切に持ってるね」

「大好きだよ晃くん」

「俺も葵のこと大好きだ」

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過去と現在の恋と嘘 まる @mao0104

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