旅人

「君達はいずれ破綻すると思ってたよ」

「……大きなお世話」


 目の前に出された茶菓子とココアには一切手を付けず、睨みも忘れず、目の前で優雅に紅茶を飲む彼にそう言った。

 因みに止めたのだがHONERはココアをがぶがぶ飲んでしまった。長い雪道を二人で走った。まだ手は赤く腫れて冷たく、疲れも空腹も酷かった。

 無理のないことだった。

「そうは言いながら――」

 ビスケットをつまみながら微笑を浮かべる。


「来てるじゃないか」

「大きなお世話」


 ――、――。


「入って」

 自分の予想とは裏腹に快く自分達を受け入れてくれた彼は反社会組織の長、渋沢大輝。かのモンターグとクラリスに敬意を表し名付けられた「ファーレンハイト・クラリス」の創始者であり、謎の人である。

「君達を待っていたんだよ。夕飯は出来ているけど、先ずはこれをお飲み。話がしたいんだ」

 てきぱきと準備を済ませ、温かいストーブの隣にテーブルと椅子を置く。こちらをじろじろ見てくる彼の仲間の内一人が茶菓子とココアを用意していた。


 ――そうして今に至るのだ。


「彼らがどんなに親しく接してこようとも、どうせは国家権力と使い捨ての関係だ。人間の権利なんて彼らの前では塵芥であること、知ってたのにどうしてそこに居続けたんだい」

「……」

 ビスケットをぱりぱりかじる妹の手を握りながらじっと睨み続ける。

「……ふむ、無言を貫き通すか」

「……」

「じゃあ当ててあげようか」

 瞳だけを鋭く上に向けてニヤニヤこちらを見つめる渋沢を睨み返す。


「愛が欲しかった」


 目を思わず見開かせた。


「違う?」

「……ちげぇし」

「ふふ、当たりだ」

「ちげぇし」

「口では何とでも言えるからねー」

 飲み干した紅茶のおかわりをついで、そこにどんどん砂糖をぶち込む。

「本当にちげぇし!」

「嘘を司る怪人の癖に嘘がド下手くそとは傑作だ」

 ケッケと独特な笑い方をして砂糖たっぷりの紅茶をまたちびちび飲み始める。

「でもお花とは特別な絆を感じていたんだろう?」

「……」

 思わず言葉に詰まる。今度は板チョコをあむあむしている妹をちらりと見やった。べたべたの口元をティッシュで拭ってやる。

「ふふ……そんなことしちゃって『あの場所ではひとりぼっちでした』なんて、言う方がおかしいな」

「……」

「それが、君が憎むべき人工知能の傍に居続けた理由だ。でなければ君を改造した張本人らの元にどうして居続けることが出来よう」

「……」

「……さ。今こそ僕らの間にも絆を作る時だよ、LIAR」

 俯いていた顔をゆっくり上げた。

 彼が徐に立ち上がりながらこちらにゆっくり近付いてくる。

「僕達ファーレンはこれからあの国家権力どもを潰そうと考えてる」

「……!」

「だからご覧、そこのとこ」

 隠れ家であるログハウスの奥の方に新しい銃火器が山のように積まれており、それらを仲間達がメンテナンスしている。

「これは」

「用意したんだよ。さっき届いたので全部だ」

「……」

「囚われの身であった君達を救い出して、それから奴らを解体する。――僕達の計画は第二フェーズに入った。明日にも奴らのねぐらに行くよ」

「……」

「最悪SchellingとRaymondだけでも……組織の頭脳を潰せばあいつらもじきに失せような。そしたら理想はもう直ぐだ」

「……」

 デザートイーグルと愛器ベレッタ・モデル92の調子を確認しつつ言う。

「あ、そうするとこの隠れ家も今日でおさらばか。うーん、愛着が沸くとどうも離れがたくて困るね」

「じゃあ僕らは。僕らはどうなるの」

 突然話題を変えた長にがっつくようにして聞く。

「勿論ついてきてもらう。でもだからと言って戦場にまで連れて行くわけではないから安心して。君達は安全な新しい隠れ家で休息を取るべきだ」

「そんな……そんなのは駄目だ。駄目だよ! 僕の記憶はRoylottとJosephにもう知れているんだ! そしたらきっと……いや、確実に追ってくる。あんた達の外出中に! そしたら僕達は……僕達は……ううう」

 悲鳴と、痛みと、苦しみと。

 途端に嫌な記憶が蘇ってきて、心がいっぱいになった。黒く重いどぶみたいなものが胸に溜まっているようで、苦しい。苦しい。

 息も、できな――。


「大丈夫」


 その時、背に置かれた大輝の手に思わずハッとなってそちらの方を見た。

 細い目を開き、その奥から焦げ茶の印象的な瞳が顔を覗かせる。

「君達にゴミ捨て場で惨たらしいことした、あの二人組と金魚のフンだろ? 大丈夫、それについてはもう調べがついている。態勢を整えられ次第、いつでも刃向かえる」

「……本当に?」

「本当だよ。安心して、お兄さんは意外と強いんだから」

 そう言ってにこりと微笑む。

「だから、守らせて欲しい。今度こそ上手くやるよ」

「……」


 それに、どうしてか物凄く安心した。


 頷いたのを確認して彼はよし、と安堵の表情を浮かべる。

 立ち上がり向こうの方へ行こうとした彼の背中に少年は思わず叫んでいた。

「――ね、ねぇ!」

「ん?」

「僕もその作戦に連れて行って!」

「駄目だよ。さっきも言ったけど、君達には休息が必要だ。万全でない者が戦場に行くべきではない」

「で、でも僕……こいつを守りたい」

 今度はシュークリームをばふばふ頬張っている妹の肩を抱いて、真剣な面持ちで告げる。

「この前は……助けられなかったから」

 彼女を抱く手に力がこもる。それに応じるように妹がもたれかかった。

 大輝はそんな二人をじっと見つめ、ふと

「銃の経験は」

と、ぽつりと呟いた。

「少し、なら。Raymondに教えてもらったから」

「構造は。分かる?」

「構造も、少し」

「ふむ、ふむ」

 とは言っても奴のことだから……とぶつくさ言いながら何かを取りに行く。

 帰ってきた彼がLIARに渡したのは38口径。小さめのリボルバーである。

「そしたら君はこれを使い給え。38口径なら使ったことあるだろう」

「ある。それで、これ使ってどうすれば良いの」

「あるとは思えないけど、万が一のことを考えて。もしもバリケードが突破されて君達の所に奴らが突っ込んできたらそれで心臓を一発」

「メインシステムだね。知ってる」

「上等上等。だけど彼らの再生促進部をなめてかかっちゃいけないよ。大体数秒から十数秒で復活する。早ければ三秒以内に起き上がることもある。Raymondなんかは意図的に致命的なダメージを避けてくるから復活が早い。彼に攻め込まれたら節約なんてケチなことは考えずにぶち込むこと。こちらとしても出来るだけ沢山置いていくようにするから惜しみなく」

 喉をこくりと鳴らす。

「撃ち込んで倒れたら直ぐにお花を連れて逃げるんだ。絶対に止まってはいけないし、振り返ってもいけない。対抗しようとも思わないように。君がお花を連れている限りは彼らも迂闊に攻撃は出来ないはずだから」

「うん」

「なぁに? また物騒な話してるじゃん」

 その時、突然話に割り込んできた人がいた。肩に垂らした栗毛の三つ編みをいじりながら大輝に説教。

「だいちゃん、そーゆーのはおすすめしないって前から言ってなかったっけ? 子どもは兵隊じゃないんだよ」

「ええ!? 違うよぉ、この子がどうしてもって言うからぁ」

「そういう問題じゃないでしょう? 戦争PTSDとか、だいちゃんも聞いたことあるでしょう? 結構深刻なんだから」

「う、うーん」

 たじたじである。

 そんな突然割り込んできた上に後ろからLIARのほっぺをむにむにしだす女性。彼女の顔を見てHONERはあーっ! と叫んだ。

「そりのさえちゃん!」

「んん? お! そういうキミは前会った女の子だねっ!?」

「そーだよー!」

「名前は確か……おーちゃん! そっちの少年は木霊だね」

「あったりー!」

「ど、どもです……」

「よしよし! 皆良い子――って、おやっ。おーちゃんそんなに食べてー! お夕飯入らなくなっちゃうよー、お腹ぽんぽんになっちゃうぞー」

「や! おかしもっと! もっと食べるー!」

「それじゃあデザートは……いらないかな?」

 沙恵のニヨニヨ顔にぴん! とHONERの顔色が変わる。

「でざーと?」

「ふっふっふー!」

 一息に怪しく笑った後、彼女の耳元にこっそり


「ぷ・り・ん」

「食べるー!!」


「それじゃあ手を洗いに行こーう!」

「はーい!!」

 二人でえっちらおっちら洗面所に向かう。今日はきのこたっぷりスープだという。向こうからミルクとブイヨンの良い匂いが香ってきていた。

 そうして男二人がぽかんとしたまま残される。

「ほへぇ……」

「僕以外の言う事聞くんだって顔してるね」

「えぇ? あ、いや」

 本当にそう思ってたなんて言えない。ちょっと黙ってしまった。

「ところでLIAR」

「……ん?」

「彼女、不思議だとは思わないかい?」

 全然思わないけど、と言いかけてふと考え、背筋がぞっと冷えた。

 ずばり。

 HONER

 芝生公園に居た時、HONERは少年の姿・声に、自分は逆の少女の姿・声に変身していたはず。なのにあの人は何と言った?


『……はあ、私にもこんな可愛い妹が居ればなぁ』


「ね。不思議でしょう」

「な、何で?」

「さあ、詳しくは分からないけれど……彼女のうなじ、見てごらん」

 言われてそちらを見ると……何か奇妙な模様がある。鍵みたいな、なんというか……。

「前、文献で調べた時は『ソーテラーンの紋』と書いてあった。この明治街や隣の門田町では度々アレを持つ子が生まれるらしいね」

「沙恵さんもその一人?」

「じゃない?」

「……」

「まあ、特別なんだ、あの子は。見えないものが見えるらしいんだよね」

「……じゃあ嘘も見えたりするの?」

「さあ? そこまでは知らないけれど、でも何かと勘も鋭いし優しいし明るいしで、何というかねぇ、その、頼りにしてる」

「恋人?」

「ん? ふふ、まあね。大好きだよ」

「……隠さないの?」

「自慢の彼女でーす」

 言いながら立ち上がり、伸びをして、ご飯に行こうか、と歩いて行った。

 慌ててついていく。


 * * *


 お腹いっぱい食べて、幸せを噛みしめる。HONERは他の女性メンバーと一緒に風呂に入っている為、残された兄は暇である。

 預かっているうささんをもてあそびながら、あくびを一つ吐きだした。

「どう? 美味しかった?」

「あ、はい、とても」

 またしても突然聞いてきた沙恵にLIARがはにかみながら答える。

「ふふ、君、とっても大人びてるね。アダルトチルドレンとかって言うんだっけ? こーゆーの」

「あ、ああ……よく知らないですが」

「ちょっとずつ本来の生活を取り戻していかないとねぇ」

 くしくし撫でられ、顔が赤くなる。

 目の前のストーブの上、温めたポットがシュンシュン言い出した。沙恵が取りに行く間、ちょっと暇になる。

 静かになると嫌でも思考が捗るというものだ。

 ストーブの更に向こうの方では大輝を中心として今日の警備当番が銃火器の最終メンテナンスをしている。

「……」

「ほれ。たそがれてどうした少年」

「ひえっ」

 またまた突然ココアを差し出され、びっくり。そんな彼の反応に彼女はニヤニヤ。

「どうしたの?」

「何と、言いますか……」

「ん?」

「……前、嘘吐きましたよね」

「……!」

 おっとりとした垂れ目が意外そうに見開く。

「おやおや。ばれちゃってた? 流石はLIARだね」

 やっぱりばれていたか。

「……妹が居ること、隠さなくたって良かったのに」

 目を合わせないように顔を伏せてぽつりと呟く。

「いや、実際はね? あれは嘘のような本当のような……って感じなのよ」

「……?」

「って、分かんないよね。あはは……」

 その瞬間、彼女の顔が初めて悲しそうに歪んだ。


「私ね。妹が居るの。すっごい年の離れた」


「やっぱり」

「でもね、物凄い小さい頃に人攫いに遭っちゃって。よりによって妹が……ね」

 煌めき揺れる瞳が遠くを眺める。

「丁度、おーちゃんぐらいだなぁ。今頃」

「……」

「もしも生きてるなら会いたくて、会いたくて。それでこの組織に入ったの」

「え」

「ふふ、おかしい?」

「い、いや、おかしくないですけど……」

「まあ、今は人工知能達との対立が目立ってるけど、元々は人探しする組織だったんだよ。ここ」

「そうなんですか?」

「そう。何年か前にその時のだいちゃんと出会って、そこで意気投合。彼も弟を探してるの」

「弟、ですか」

「うん。焦げ茶の髪と瞳の子。お母さん譲りなんだって。だから彼、胸元にお母さんとその子が写った写真をいつも入れているのよ」

「へえ」

 どこかで聞き覚えがあるようなないような。

「私の妹は余りに幼過ぎて探しようがないけれど、何かその時の彼を見たら助けたくなっちゃって。『ついで』なんて言ったら怒られると思うけど、今はそれで生きている。それに、もしもその子を見つけ出せたら彼もきっと本当の人生を生きられるようになるでしょう?」

「本当の人生?」

「ええ」

 困り笑いしながら言いにくそうにぽつぽつ話し出す。

「……彼、狂っているの。いいえ、狂わされたの。貴方も人生滅茶苦茶にされたかもしれないけれど、あの人もそう。散々な目に遭って、苦悩を乗り越える度に色々な物を捨てて、ようやくここまで来た」

「……」

「汚いやり口も覚えたし、言うこと聞かせる方法も知ったし、女の手なずけ方も詐欺も強盗も殺人も身に着けた」

「……」

「でも、私もだいちゃんも普通に生きていればそんなことよりもっと素敵なことを代わりに頭に積むことが出来たんだなって時々思うよ。でも今は脅迫とか、そういうのしか知らないの。だから穏便な話し合いが分からない」

「……」

「もし貴方にだいちゃんが悪いことしてたら私が謝る」

「……」

「だからだいちゃんを許してやって……なんて虫のいい話はしないよ。悪いことは悪いこと。それはどんな事情があったって変わらないのが人間の社会だから」

「……」

「でも、これだけはちょっと知っておいて欲しいな、って」

「……」

「きっと貴方の心を締め付けているのも『同じもの』のはずだから」

 そこで話を切り上げ、立ち上がろうとする彼女を

「待って!」

と呼び止めた。

「なあに?」

「貴方達が探している人の名前を教えて」

「ふーむ、そうねぇ……だいちゃんは教えれば魂が取られるだのなんだの言って名前を教えてくれないんだけど、私の妹の名前なら貴方に託せるわ」

 喉が鳴る。


「千恵。小畑千恵っていうの」


「今もその名前で生きているかどうかは分からないけれど」


 そこまで言った時HONERが良い匂いを漂わせながらるんるん気分でこちらに突っ込んできた。

「ただいまぁーっ!!」

「げふっ!」

「きゃははーっ!! 頭洗ってくれたんだよー!」

「そ、そうか、良かったね」

「ほらー! ほらほらー!!」

 頭を振る度雫が跳ねる。

「ちょ! 髪濡れてる!! ちゃんと乾かせよ!」

「お兄ちゃーん、あみあみしてー! あみあみー!」

「乾かせって!」

「じゃあかわかしてー! かわかしてー!」

「……仕方ねぇな」

 ドライヤーを借りてふわふわになるまで乾かし、いつもみたいに青いリボンを彼女の髪に編み込んでいく。

「おやおや、良いことしてもらってるねぇ」

「さえちゃんとおんなじなの!」

「あれま、本当! 嬉しいなぁ」

「だからおそろいだよー!」

「本当だ! お揃いー!」

「女の子は楽で良いなぁー。あー楽で良いなぁー」

「あらら! ごめんなさいねぇ」

「ごめっなさいねー」

 二人仲良くおほほなんて高笑いしだす。

「ムカつくー!」

 大声で叫ぶと他の人からもゲラゲラ笑われた。

 夜も深まってきた。


 ――、――。


 来てからずっとぱくぱく食べていたHONERのまぶたがとろんとしてきた。

「そろそろおねんねの時間かな」

 そう言って、沙恵はいつの間に取り出したギターで曲を演奏し始めた。この時間はいつもこの曲を演奏してから寝るらしい。いわば「クラリス」の夜の集会のようなもの、もしくはお母さんの子守歌。

 次第に他の人もギターやマンドリンを取り出し、つられて演奏をし出した。皆がストーブの周りに集って、曲にそっと耳を傾ける。


「『1000の国を旅した少年』って曲。僕が彼女に本格的に惚れるようになったのはこの曲を聞いてからだ」


 五百年程前に作られた曲、彼女が図書館の奥である日見つけた曲。それが今、彼らを癒やしている。


 思えば何だか不思議。

 旅人みたいだ。ちょっと思う。


 * * *


 曲を聞く内にすっかり眠りこけてしまった少女をベッドに運ぶと、とんでもない事を言い出した。

「お兄ちゃん、チューしよう」

「げほっ、げほごほがほっ! お前寝てたんじゃなかったのかよ!」

 全く悪気のない少女の大きな瞳。顔を赤くして思わず彼女から離れた。

「――な、なななな何で!!」

「お風呂でお姉さん達が教えてくれたの。おとぎ話のお姫様は大好きな王子様とチューするんだって。白雪姫も、シンデレラも、ラプンツェルも、ソフィアも……だからおーちゃんもお兄ちゃんとチューするの」

 純真無垢なる瞳を輝かせて尚も言い続ける妹。その手は熱かった。

「お兄ちゃん」

「……まだダメ」

 顔をじっと見つめる妹の視線を逸らすように、頭をごしごし撫でた。

「そういうのはもっと大人になってからするもんだ」

「そーなの?」

「そーなの」

「じゃあ、大人っていつ?」

「ここからうんとうんと遠くにある場所」

「遠く遠くに行ったら大人になれる?」

「そうだなぁ。ここからうんとうんと遠くまで行って、二人だけの居場所を見つけたら……その時はきっと」

「約束だよ!」

「え」

「約束! うんとうんと遠くで、大人になったら」

「それと、二人だけの居場所が見つけられたら」

「その時はおーちゃんに大好きのチューしてね。約束! 約束!!」

「はいはい、分かったよ。おませさんだなぁ」

「じゃあ約束しよう! はい、満月!」

 誓いを立てて、そして彼女はようやく眠った。

 布団の上からリズム良く叩いていつものように彼女の顔を覗き込む。


 今日の月は綺麗な満月だ。

(つづく)

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