LIAR

星 太一

※このファイルの閲覧に当たって

 このページを読んでいるということは、君達余程の命知らずなんだね。

 どうなっても知らないよ?



 ……うそうそ。ごめんよ、気を悪くしないで。大丈夫、君達の命は僕が責任持って守るから。ベッドにでも寝っ転がりながら安心して読んでくれ給え。

 僕の名前は星野一歩。君達にこの機密ファイルを渡しちゃった本当の命知らずだ。


 さて、このファイル。

 表紙には結構お堅い事が書いてあったけど、中身は何でも無い普通のファンタジー小説だ。念の為にあらすじを言っておくとね、「LIAR」っていう化け物と「小畑千恵」っていう女性が、「一つの事件」をきっかけに出会い、どんどん展開してエンディングを迎える! っていう話。

 ほらね? どこにでもあるようなお話だろ?


 ――だとしたら何故、こんな普通のファンタジー小説を国は秘密にしてしまったんだろうね。


 今回の僕の目的はそれを「貴方」と一緒に突き止めることだ。

 そして隠された「彼らのこと」を是非とも知って欲しい。

 嘘は「悪」か

 どこまでが「悪」か

 「感情」とは何か

 「信じる」とは何か


 僕と一緒に考えていこう。




 ここまで読んで興味を持ってくれた「貴方」に注意事項がいくつかある。


 ※感想を書くのは自由だ。レビューはどんどんして欲しい。

 何? 国からの目が怖い? 大丈夫、気にしなくて良い。僕の目的遂行の為にはこの物語は多くの人の目に触れる必要があるからね。その為に命かけてるんだ。君達が遠慮をする事は無いよ。(ネタバレを書いてしまった後のことは保障できないけどね)


 ※試し読みしたいという「貴方」は取り敢えず1~8話まで読んでみて欲しい。

 この話はシリアスとコメディを行ったり来たりする感じで進行していくので、読んでみたら想像と違うという事もあるかもしれないからね。それに展開がゆっくりとしているから途中で飽きることもあるかもしれない。(それはちょっと悲しいけどね)

 もしもそこまで読んで「やっぱり読みたくなくなった」という時はいつでも読むのを止めてもらって構わない。君達の気持ちを第一に考えている。

 当然、最後まで付き合ってくれたなら嬉しいけどね。


 ※これが一番重要だ。更新日程の話だ。

 僕は監視の目をかいくぐり、このファイルを機密文書がある書庫から一話ずつ取ってこなくちゃならない。その為には毎回違った作戦やら準備やらが必要でね、とっても時間がかかるんだ。

 予定では土曜日の22:00にファイルを持ってくる。そこは変わらない。間隔だが、早くて一週間、大体は二週間。遅いと一ヶ月程かかるかもしれない。

 待たせてしまったら本当に申し訳ない。

 気長に待って頂けるとありがたい。



 ――さて、面倒くさい話はこれでお終い。

 いよいよ本編だ。

 ここまで読んでくれた貴方は本当にありがとう。これからもどうぞ楽しんでいってくれ。



 それでは……

 Promptus, constitue surge vade!!

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