異世界ファンタジー
☆【中編】それでも人はあたしを勇者と呼ぶ
【概要】
https://kakuyomu.jp/works/1177354054886727232
タイトル:それでも人はあたしを勇者と呼ぶ
作者:高柳神羅
カテゴリ:異世界ファンタジー
状態:連載中
文字数:32,538字(2020/11/29現在)
【あらすじ】
黒霧楓は人を殺していた。自分の人生を踏みにじり食いつくした女にむかって、積年の殺意を込めてその命を奪っていた。
楓は地味な少女だった。中学生のときに出会った金持ちの娘・南によって楓の人生は狂い、引き立て役として利用され、金と権力にものを言わせて反抗することさえ許さない。その真実が明らかになったとき、楓は自分のために生きることを決意する。
「どうかその力で、邪神を打ち倒してくれませんか」――南を殺したあと、突如として囁かれた声。ああそうだ、これはライトノベルで見たことがある展開。女神による異世界転移、能力の付与、勇者としての活躍を望む声。覚醒した楓はこうして、異世界の勇者として邪神と戦うことになった。
と、思った?
【語り愛】
高柳さんの文章のファンです。小説って「このお話が好き」の場合と「この作者が好き」の場合があるじゃないですか。私は高柳さんのファンです。生み出される物語、衝撃の展開、ぎっしりとしていても読みやすい文章が好きです。
今作、作者さまの呼ばれている通称が「闇堕ち勇者」なんです。つまりそういうことなんです。
友達と思っていた子に裏切られて、憎んで。そういった陰湿な展開は別に珍しくはありません。珍しさがこの小説の魅力ではなくて、楓が「自分のために生きること」に注力した結果がこれかと思うと、胸が熱くなるわけです。感動でも同情でもなく、これはなんと言えばいいんだろうな。
現実で叶わなかった願いを、異世界で。
そう意気込んで転移する主人公は少なくないと思いますが、楓の歪んでしまった望みの行く末から目が離せません。楓の姿は自由というよりは皮肉、と言うべきなのかもしれない。
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