「KDP」についてまとめてみよう

虚仮橋陣屋(こけばしじんや)

第一話 まずは言い訳という名の回想シーンから。

 ここではKindle Direct Publishing、通称「KDP」についてまとめてみようかと思います。


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 ただ、なにぶん二〇一四年の情報でありまして、いささかソースとしては古い可能性がございますことをあらかじめご了承ください。

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 さて、二〇一三年よりこっそり始めたKindleでの『自己出版』ですが、実のところ当時はAmazon側の準備したツール類も貧弱でして、特に困ったところは、



 ・Wordファイルから直接取り込めないので変換する

 ・縦書きに弱い

 ・ルビは自分で何とかしる



 という三点でした。



 てか、そもそも一番目が致命傷すぎた。


 特にこだわりがあったわけでも得意なワケでもないのだけれど、やはり文章書くのであればWordっしょ!と勝手に思い込んでいたワタクシ。天下のAmazonのサービスで、Wordを直接アップできないとは思わなんだ。


 いや正確に言えば、できるっちゃできる。

 でも、その流れとは、



 アップするファイルにWordを選択

    ↓

 Amazonが全力でWordファイルをHTML(!)に変換

    ↓

 意図しない形でアップ完了



 これですよ。


 要するに、基本はText。その拡張でHTML。Wordは仕方なくフォローしてるけど、Word側にある元々の機能としての「HTML変換」を利用して、それをアップしているだけ。最終的には書式はぐちゃぐちゃ。どうしよう……と途方に暮れましたよ、ホント。


 当時のKDPフォーラムにもロクな情報がまだなく、利用者側もアップするたびにAmazonがシステムをバージョンアップしているモンだから、どれが現在の仕様なんだか把握できない。Word直アップ方式だとルビは最初ダメだったけれど、そのうちに「今回アップし直したらルビが付いた」という人も出てくる。こりゃあしばらく待って、落ち着いた頃にまたやるか……と、とりあえずは某弾幕系シューティング二次創作小説の短編二冊を「販売開始」ステータスに持っていったワタクシは、リアルライフと格闘するために現世に戻ったわけです。


 そんな出し手からすれば中途半端な部分の残る『自己出版』でしたが、かなり初期にトライしたのも功を奏し、ちょぼちょぼと売れたりしてしまい、かなりの驚きを覚えました。元はコミックマーケットやオンリーイベント向けに製本した作品で、正直ワタクシ程度の物書きの書いた作品の売れ行きなぞたかがしれております。それでも毎月販売チャンスがあって、興味を覚えた人が気軽に買えるというこの状況は凄いんだなあと感心しました。


 で。

 ある時、初めてレビューが付いたのですよ。



”紅〇館の面々のキャラクターはさもありなんといった様子で楽しく読みました。

 特に前半文頭の脱字が多いのは残念。ぜひ再度校正して欲しいところ。”



 ああああああああああ!

 すまねえ……すまなかった……俺……そんなつもりじゃあ……。


 なので、手持ちの短編一作、長編一作もアップするついでに、過去の過ちを正そうと思い立ったわけです。



 かくして。

 ワタクシも忘れっぽいので、その手順とやったことを書きまとめておこうと思ったのです。

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