第32話彼女はこなかった

12月2日 火曜日

32 いつか青空

P 8.30 Wednesday

●大野寛。白石勝。両君が見舞いにきてくれた。

●白石さんからは早稲田の仲間と出したすごく内容の濃い同人誌をいただいた。

●「現代」という同人誌を鹿沼でだそうという相談になった。文学を志す仲間の輪が広がってうれしい。これも寛ちゃんの力だ。うれしいな。ほんとうに、うれしい。はやくよくなりたい。

●午後7時。彼女はまだ来ていない。白石さんにいただいた同人誌を書見機にのせて夜更けまで暗い電気でよんだ。

●彼女は来なかった。

●さびしかった。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る