読まれない? ならば戦争だ。

うみ

第1話 作品の入り口作り

『作品の入り口作り』


1.タイトルとキャチコピー

 最も重要かつ最難関。皆さんあの手この手を尽くして目に付くタイトルを考えてきます。

 

 いくつか方針はあるのですが、

・語呂がとてもいいタイトル

・誰が何をするのかを入れるタイトル

・売り(チートやスキル、成り上がり)をどんな手段で行うのかを入れる

・パワーワードをばら撒く(婚約破棄、勇者など)


2.あらすじ

 とにかくシンプルに、誰が何をしてどうするのか、その結果どうなるのかを書いておけばよいかなと。

 

 タイトルとあらすじで、その作品の吸引力の半分くらいは決まっちゃうんじゃないかなあと思ってます。

 運良くランキングに乗ったとしても、結局タイトルで目を引かなければアクセス数は増えませんし……。

 

 タイトルとあらすじの破壊力をチェックするには、なろうに一話目をポーンと投稿してどれくらいPVが付くか推移を見るのが分かりやすいです。

 全くアクセスが付かないようでしたら、タイトルとあらすじを見直して二話目を投稿してみて、PVの推移をチェックしてみてください。


3.一話目

 あらすじで興味を持ってもらえると、一話目を読んでくれます。

 一話目はとても難しい。一話目で作品の売り、主人公の目標、主人公の能力、この先どう進んでいくのかの期待感を入れれれば……。

 

・目を引く事件を冒頭に突っ込み、振り返る形でスタート。(プロローグ的なものを入れるパターン)

 戦闘(お色気)など、作品の売りを頭にどーんと持ってきて、そこに至るまでを続いて書いていく。

 

 自作ですと、温泉宿がこのパターンです。

 

例:

――むにゅんむにゅん。

 とても柔らかでふわっふわのマシュマロみたいな感触が二つ、俺の背中へと伝わってくる。何だ、何が起こっているのかまるで分からない。

 確かなことは、俺こと筒木勇人つつきゆうとは格安温泉宿に宿泊して、大浴場に来た。

 

  そ、それが……耳元に甘い吐息がこぼれてきて、俺の理性を刺激するのだ!


「あっ」

「咲さん、大丈夫? お、俺はもう限界が近いんだけど!」


 混乱して何を言ってるのか分からなくなってくる。

 

「ごめんね、勇人くん。次はもっと上手にするね!」

「何をスルんだああ!?」


 思わず突っ込んでしまった。ハアハア。

 (中略)

 

 ◆◆◆

 

――三時間前

 俺こと筒木勇人つつきゆうとは岐阜県飛騨高山に来ていた。

 というのは、高校を卒業してから五年間働いた旅行代理店を退職して、次の仕事を探す前に息抜きをと思ったからなんだ。

 

・チートスキルや転生など、順を追って説明していく

 異世界に転移して動転したり、見せ場のチートスキルの説明を神様がしてくれたり、「その婚約破棄します」の衝撃的なスタートをしてみたり……。

 

 最近見るのはこういったパターン。

 

 冒頭(あなたは要らない)→主人公は能力高い→あーだこーだ謎の理由で主人公追い出される→主人公が「じゃあ、こんなことするかー」と前向きに新生活スタート+チート感

 

 後程、見返すパターンとそんなことは放置しておいて辺境開拓ですげえええされるパターンなどなどいろいろ。

 

4.二話目、三話目

 一話目で興味を二話目に進んでくれた場合、三話目くらいまでは読んでくれる感じです。

 ここから更に読み進めようと盛り上げつつ……引っ張っていければよい感じです。

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