2019年4月(4)
この謎について口火を切ったのは比嘉ふみよだった。
「これ、2100は時刻かな?」
「海事科学部の学生ならそう読むのが普通じゃない。西暦だったらぶっ飛び」
という
「バイトの終了時刻じゃない?」という
「そうなるとTianfeiって?」
比嘉ふみよは必死で考えた。
「店の名前かな?それもバイト先」
「か、そこで待ってろって意味じゃない?」
「ググって見つけられるかな」
比嘉ふみよはスマフォでブラウザを呼び出すと検索キーワードを入れた。検索条件は全て一致にしておく。
検索:神戸 中華街 Tianfei
すぐ結果が出た。
<指定した検索キーワードをすべて含む検索結果は見つかりませんでした。>
ってマジですか。まさかありもしない場所を教えられたの、私たち?
今日の
「Tianfeiって英語?」
「何を言ってんのよ、
「じゃ、どう書くの。漢字?
今日は
比嘉ふみよは検索条件を変えた。
検索:Tianfei 漢字
そして出てきたページを見ていき、更に検索条件を変えて調べてみて確信した。
「
そして比嘉ふみよはスマフォのMAPアプリの画面で件の場所の情報を出して見せた。
「なんであんな情報で分かるのかなあ。今日ばかりは
「うちは頭の出来はそれなりでも何も知らない訳じゃないからね」
負けを認め悔しがる
まだこの子達と友達になってあまり日はたってないけど、何回もこういう事を見て行く事になりそうだなと比嘉ふみよは思った。
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