2019年4月(2)
廊下で顔を見合わせる3人。
「二人、ソロ組合の人って誰か知ってる?」
比嘉ふみよが上を見つめていたかと思うと一言。
「あの人かも」
「誰なん?」
そう言って比嘉ふみよの肩をつかんで揺する
「ベースの人。1つ上の女子の先輩がいたでしょ。覚えてないの?」
「あ」
3人ともあの孤高の先輩は知っていた。変わってたから、なーんて事は北見先輩の前じゃ言えないな。
女性部員というかバンドメンバーは女子学生数が増えたといっても知れているので多くない。そしていたら大抵はヴォーカルとかでバンドのコアメンバーに入っている。
この人の場合は楽器がベースで歌わない。気に入ったバンドもなかったみたいでソロ組合に入って他のソロの人と組んでライブに出たりとかそんな感じで去年は活動していたらしい。
3人は
幼馴染だとかでじゃれ合う
そこに隣の部屋の2回生の先輩がトレーナー姿を通りかかった。
「
すぐ
「元町ならきっと中華街に違いない」
「何、その確信?」
ツッこみを入れる
隣で比嘉ふみよが右手の拳で左掌をポンと叩いた。
「あ、なるほどね。
北見先輩の部屋のドアに逆さの「福」が貼ってあったのだった。「これぐらい常識よ。
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