第19話:長編・1

 冷たい戦争の時期、川西は日本陸軍に入りました。             

 それからまもなく戦争が始まりました。第三次世界大戦です。 

 初め、日本は司波首相によってアメリカ側に入りました。だから、日本陸軍は朝鮮を侵攻しました。          

 川西がいる部隊はまず釜山に上陸。前には朝鮮軍がいました。                 

 川西は狙撃要員だったので接近戦はドが付くほど下手でした。川西は前にいる朝鮮軍ではなく地面に撃ってしまいました。そして、敵の兵の銃が川西に向いたそのとき、        

 パン                           

 乾いた銃声が響きました。                 

「その下手さ、どうにかしろ」               

 藤田がいいました。                    

 さっき、撃ったのは藤田です。しかも反動が強い拳銃で相手の額の真ん中を貫いたじゃありませんか。

 川西は感心しながらM4A1を持ちました。

「川西ちょっとどけ」

 そうして、その場所をどくと、

 ドガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガァン

 朝鮮軍は第1部隊が全滅しました。

 藤田がもっているのはFN・minimiです。日本やアメリカでは分隊ごとに支給されています。口径は5.56mm、M4A1と同じ口径です。そしてねそべっている限り反動で後退することはありません。そしてあまり風の影響を受けません。そして1分間に1000発(マガジン装着時)という気違いのスピードで弾丸を排出します。

「お前らの銃より発射速度が速いからな。」

 そうです。M4A1は一分間に700-900発ですので、同じFNハースタル社とは言えども、軽機関銃には負けます。

「うるせえ、じゃあ、俺が上手なことをやってやる。」

 川西はバレットM82とステア-iws2000を出して後ろに下がりました。

 バレットm82は軍用対物狙撃銃です。そして重機関銃弾12.7mmを使います。そして有効射程距離はおよそ2000mです。ある戦争で壁に隠れているイラク兵をこの銃を使って射殺したという例があります。

 セミオートかつ装弾数が11発なので、へカートよりこちらのほうが上です。そして風にも影響されません。

 ステアーIMS2000はそのままではただの狙撃銃ですが、あるものを使うと一味違ってきます。

 それが15.2mm×207mmAPFSDS弾(装弾筒付翼安定徹甲弾)です。この弾は発射したとたん装弾筒(外側の筒)がはずれ中の弾が出ます。そしてついている翼で空気の軌道に乗り人を貫くようにできた弾です。

 この弾を使った実験で鉄板を10枚以上貫くことが保証されていますので人間に使うとどうなるか。

 でも川西は大量にこの弾を持ってきました。なぜならというと、人をたくさん殺さないといけない戦争ですから。


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