第8話:転送前

「ただいま」私が言います。

「おかえり、でもうすぐ始まるわよ。」女が言います。

「何故に。」

「思ったより人数が来たからよ。ほら横に居るやつ。」

 えぇー。まさかSAT全滅?

「どうしたんだよ。藤田、」

「いや、狙撃は全員やられた。」

「あのバレットM82にか。」

「ああ。しかも、デグチャレフ持ってたから機動隊も時間の問題だな。」

 はぁ、あのデクチャレフにか。そのデクチャレフとは対戦車ライフルで口径が14.7mmです。

 だから、警察の盾では貫通され、身長が半分になるという恐ろしい銃です。

「そういう事でSATは全滅だな。」藤田が言う。

 まじかーーーーー。

「藤田は何故生き返りの大会へ?」

「僕は君と同じ年に行って同じことをやりたいと思ったからさ。」

「じゃあ。同じチームにならないか?」

「ああ。今あっちの仲間に声かけたけど  嫌だ  っていわれたからな。」

「装備は?」

「M4A1とM24」

「自衛隊時代と同じか。」

「ああ。鋭」

「そうか。孝」

「じゃあ、がんばろ。」

「ああ。」

「まもなく始まります。5,4,3,2,1,0 転送!」とアナウンス。

 そうして、私達は鹿児島の南端へ転送された。

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