第49話

 ボクは、そのままオルガに運ばれ食卓に座らされた。


 テーブルには美味しそうな肉と野菜が皿に盛り付けてあった。


 こんがりと焼けた肉の香りに、ヨダレが出そうだ。

 なんとも食欲をそそった。


 これが、トカゲのソテーだと知らなければ、バクバク食べただろう。

「どうしたの? 美味しいよ!」

 器用にナイフで切り分け、アンがボクに勧めた。

「うん……」確かに、見た目も匂いも悪くない。


「ホラ、あァ~ン……」

 アリスがボクの口許へ肉を差し伸べた。


「う……」

 みんなを見回した。

 

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