2001/12/28

 どこか、校庭のようなところに集まっていた。

 おそらく学年全員で、下駄に浴衣姿。

 グループごとに木材(?)を運んだり、5、6人がかりだったり。

 何かの練習のようで、解散後。

「浴衣ってやだねー」

「うん。汚れるし」

「百均に売ってないかなぁ」

「えー。ないやろ」

「でも、サンタの衣装はあったし」

「あった?」

 などなど雑談をしながら移動。

 着替えるために通った道は、商店街。しかも、お祭仕様。先生には、さんざん、寄り道はするなと言われ。

 全体的に、夕方のような朱い光があった。

 昔あったような商店街。


 招集がかかって、ばたばたと走って行く。時間がなくて、足元は下駄。

 大学の講義室みたいなところに入ると、まだ人の姿はまばら。

 その後、解散となって外に出る。

 

 そこは、そこそこ人の手の入った山。

 また取りに来ればいいし、と、荷物の一部と自転車を置いて歩いて行った。

 他には誰もいない。

 空気が気持ち良くて、でも道は舗装されていた。


 歩いて行くと、次第に砂利道になっていった。

 川が流れている辺りで同い年くらいの女の子と出会って、一緒に歩いていく。色々と雑談をしたような気がする。

 それから、どうしてだったか別の女の子二人とも道連れになって。

 

 途中、この周りに大量殺人の犯人が隠れているという話が出た。


 一車線しかないのに車取りの激しい道路を渡るとき、大きな男の人がいて手伝ってくれた。


 その瞬間にどうしてか、荷物と自転車を取りに戻らなくては、と思う。

「ごめん、二人ここで待っといてくれへん? それで一人、ついて来てほしい。やっぱり一人じゃ淋しいし」

 でも結局、みんなで行くことに。

 うち一人は疲れたと言っていて、凄く申し訳なかった。


 荷物を取りに戻り。


 何故かまだ、みんなが居る気がした。

 私が行ってないから待ってるんだ、と。

 そうすると無暗に怖くなって、でも足は動いて。

 戻ると、一人分の席を残してみんなが居た。ぞっとした。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る