2001/8/23(昼寝)
誰か男の人の子どもの頃の話。
夕方の校舎。
「僕」は、仲のいい女の子に呼ばれて映画館(といっても、公民館のような作りの三流館)に行くところだった。
その途中、同級生にいじめられている男の子(顔見知り程度)を助けた。
小学生で4~6年生くらい。でも、ランドセルを背負っていた覚えはない。
映画館に着いて中に入ると、机も並んでいて、学習室然としたロビー(?)には、8割方人が入っていた。
ほとんどが大人だけど、「僕」たちがいても誰も気に留めない。普通の事なのだ。
女の子が呼びかける。
委員会かクラブの細々としたことの打ち合わせだった。
ふと掲示板を見ると、この先上映される映画の紹介。
それと、夏頃(2、3か月は先)には閉館されることがわかった。
それらのことが書かれた用紙は、掲示板に貼ってあるものと同じものが机にも置かれていて、「僕」はそれを手に取ってじっと見る。
ここで見られる映画は、あと4本しかない。淋しい。
「ここ、閉まっちゃうのよね」
事実と事実として、言う声。
女の子が帰って、「僕」も帰ろうとしながら、ひどく虚ろに思った。
(残りの映画の件、全部買おう。それで、○○ちゃんにどれを見るか訊こう)
どうしてあの女の子と観に行くのか、そんな約束をしていたのかは、不明。
外は、すっかり薄闇に包まれていた。
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