第103話

「彼方君、コーヒー飲めるなんて凄いね」


「え?そう?」


「うん。

 私苦いのがダメで、コーヒーは、そんなに飲めないんだー」


「僕も飲めるようになったのは、最近だよ」



うん。

デートの時は、喫茶店でホットコーヒーを頼むのが無難。

池宮君にそう教わったので、コーヒーを頼んでみたけど……

はたして俺は飲めるのであろうか……



「お待たせしました」



池宮君が、コーヒーとメロンソーダーを持ってきてくれた。



「んじゃ、ゆっくりしていけよ?」



池宮君は、そう言って俺の肩をポンポンと二回叩いた。


僕は、ゆっくりとコーヒーに口をつけた。



「美味しい……」



思わず口にしてしまった。



「メロンソーダーも美味しいよ

 特にアイスが美味しい!」



みさき先輩は、嬉しそうにメロンソーダーのアイスを口に運んだ。


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