第74話

嫌な事と言うのは、あっという間に来るもので……

あっと言う間に昼休みがやって来た。



「日向!

 屋上だよな?」

 

僕は、コクリと頷いた。

そして、ゆっくりと池宮君と一緒に屋上に向かった。



「あぁ……

 なんだか、ドキドキするな!」



やっぱり、ドキドキするんだ……

池宮君は、やっぱりみさき先輩の事が好きなのかな?

まぁ、別にいいんだけどさ……



 「お前は、化け物だろ?

  あの女の事を諦めて、とっとと池宮に譲ることだな!」



透が、僕を責める。



 「で、でも!」

 

 「その方が、みさきの幸せにも池宮の幸せにもなるだろ?」

 

 「……そうだね」



僕は、再び大きなため息をついた。

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