第67話

「し、仕方がないだろ……

 僕だって、男の子なんだから……!!」


「ん。

 健康な証拠ね」



みさき先輩は、クスリと笑った。



キーンコーンカーンコーン。



昼休み終了の予鈴が鳴る。



「じゃ、私戻るね」


「う、うん」



先輩は、クスリと笑うと僕の頭を撫でてその場を離れた。


先輩が、何を考えているかが、わからない。


僕は、化け物だ。

どうあがいてもそれは、覆す事が出来ない。


僕は、化け物だ。

どうあがいてもそれは、変わる事はあり得ない。


僕は、人になりたい。

みさき先輩に釣り合う、そんな人になりたい。

でも無理なんだ。

僕は人ではないから……

もしも、僕が本当に人ならば……

僕は、こんな風にはなっていないだろう……

じゃ僕は、誰だ?

そう、僕は化け物なんだ……


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