第37話

そうこうしているうちに昼休みが来た。

今日こそは、会いませんように……



僕は、そう思いながら屋上に向かった。



うん。

誰も居ないな……

僕は、それを確かめると安心してパンを口の中に掘りこんだ。



「今日は、居ますかー?」



僕は、その声に驚き、パンを喉に詰まらせた。


僕は、コーヒー牛乳を口の中に流し込むと慌てて屋上から出ようとした。



「おっととと……

 日向どうした?」



僕が、屋上の出入り口から出ようとした時、池宮君にぶつかってしまった。


これは、謝らなくちゃな……

声を出すのは辛いけど……

仕方がない……



「ごめん……」



僕は、そう言って屋上を出ようとすると手を掴まれた。

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