04 僕と少女

第36話

次の日、僕は少し早めに学校に向かった。

今日は、僕が日直の日だから……


早く来てもやる事は知れているんだけどね。

僕は、そう思いながらも黒板消しをクリーニングした。



「おはよう

 今日は、早いんだな」



そう言って、声をかけてきたのは、池宮君だった。

僕は、コクリと頷いた。



「あー。

 今日は、日直か?」



僕は、頷いた。



「頑張れよ」



僕は、うんと頷いた。


あぁ……

僕の声が、もう少し綺麗だったら、普通に会話が出来るんだけどな……

これじゃ、友達も出来ないのも当然か……



僕は、がっくりと肩を落として黒板消しのクリーニングを続けた。

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