第26話

気がつくと、昼休みになっていた。

どうやら僕は、眠っていたらしい。



僕は、慌てて、屋上へと向かった。

屋上で、昼食のパンを食べる。

これが僕の唯一の楽しみ。


昔は、自分でお弁当を作っていたのだけど、今は面倒臭くて作ってない。

そもそも料理とか僕は苦手なんだ。


僕には、向いていない。


そんな事を思いながら僕は、パンを食べ終えた。

そして、横になり青空を眺めた。

外は、綺麗な五月晴れ。

気持ちが良い。


油断すると寝てしまいそうだ。

僕は、ゆっくり息を吸い吐き出した。



「あ、また居る?」



僕は、その声に驚いた。

驚いたあまり声を出しそうになった。



「居るんでしょ?

 答えて!」



また、あの人だ……

このまま、ここに居ると見つかってしまうな……

僕は、音を立てないようにして屋上から離れた。

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