第19話

なんだろう……

この人の雰囲気。


不思議な雰囲気。


他の人と何かが違う。

そうこの人の目は、僕を見ているようで見ていない。



「ねぇ

 居ないの?」



僕は、黙っていた。

気づいていないのなら僕は、黙っていよう。


僕の声は、気持ち悪い。

僕の顔も、気持ち悪い。



なら、僕は黙っていよう。

これ以上、僕は嫌われるのは嫌だから……

良く見てみたら、3年生のスカーフをしている。

僕は、2年生。



つまり上級生だ。



同級生のほとんどに僕は、嫌われている。

そして、上級生にも嫌われる。


そんなの耐えれないから……



「お願いだから、黙らないで!

 私、目が見えないの……!」



え?目が見えない?

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