独走版頭文字G

読者

ああ言えばこう言う

挨拶のことか?

阿吽の呼吸

敢えてそれを乱す

青い春

赤い秋がやってくる。白い夏は溶けてしまったようだ

秋は終わり、冬になる。春はもうない

翌る日の朝、私は走り出した

明け方の空気は、夏だと言うのに冷たい

憧れの先輩の家は、空き地になっていた

明後日には誰かに買い取られてしまうのだそうだ

明日までに、探さなければいけない

預けていた。いや、元々先輩のものだったのだったか

畦道を一緒に歩いて、約束をした

遊び半分だったかもしれない。けど半分以上本気だったことはわかる

頭の中ではあの日の蝉の鳴き声

あちこちで聞こえる子供の声

暑くなってきた

宛名のない手紙を見つけた

後追い自殺?

強ち間違った選択ではないのかもしれない

兄はいない

姉は死んだ

あの時に…

浴びるほど飲んだ

溢れて溢れて、酔って強請って強請って、強請って

アヘンと変わらない

阿保でも踊りたくはない

甘い生き方だろうか

あみぐるみの熊

編む手は絡まりもせず、空を切るだけ

雨は止まない

謝る。全て僕のせいだ

歩みを記録した冊子、踏みにじった物の記録

洗いざらい吐こう

蟻の軍隊

あるいは群体

在れと願われるもの全て

泡になって消えた人魚姫

And you.

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