25.思春期

知らない都会ではパレードが毎日

きつく縛る枷の痕もなく

自分という器を最大限に使いこなしている

教えている電化窓は嵌め殺し

パレードのない街で

チアノーゼにあえぐ炎だった

遁げても 遁げても火の舌先は空を蹴る

待っても風は来ない

だから遁げて だから遁げて

遁げる速度を風に炎の収まる器をさがす

知らない都会ではパレードが毎日

走って 走って

走って

走って走って走って走って走って

   走って走って走って走って走って

     走って走って走って走って走って

    走って走って走って走って走って

       走って走って走って走って走って

走って走って走って走って走って走って走って走って走って走って走って走って走って走って走って走って走って走って――――――――――――

知ったのは

遁げても隠れても

追いかけてくるのが自分だということ

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