私が消えてなくなる前に〜警視庁捜査第一課密室特捜班〜

庵(いおり)

■独白

※この作品は、二〇一七年十一月から十二月にかけての時期を舞台としています。また、一部に残酷・グロテスクな内容を含みます。



 実に爽快だ。

 今日、ようやくあの女と片がついた。今にして思えば、あいつと出会った瞬間から私の人生が狂い始めていた。その変化は緩やかに、しかし確実に奈落へと向かっていた。

 そんな中、自分が正気に戻ったのは幸運といえる。まだ引き返せる段階だったから、早めに手を打っておいた。でなければ、私は二度と戻れなかっただろう。

 忌々しい売女ばいため、己の愚行を悔やみながら地獄へ落ちるがいい。私みずからの手で葬った事、それがせめてもの慈悲だ。

 さて、近いうちに警察が動くはずだ。だが、誰にも気付かれず、誰にも悟られない。そう自負している。私の計画は完璧なのだから。やがて私の行いは完全犯罪へと昇華されるだろう。その日が来るのが待ち遠しい、そうすれば私は晴れて自由の身だ。

 今も、これからも、私は捕まるわけにはいかない。

 そう、絶対に。






■■■捜査資料■■■


○スターメゾン中目黒1階/5階 見取図

【https://ioriinorikawa.web.fc2.com/map_1F_5F.html】


○スターメゾン中目黒503号室 見取図

【https://ioriinorikawa.web.fc2.com/map_503.html】


○2017年11月/12月カレンダー

【https://ioriinorikawa.web.fc2.com/2017_11_12.html】


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