【アニメ】今期放送の某アニメのロケ地がどうやら今自分が住んでいる街のようなのですが、自分が知っている場所がアニメの聖地になって気がついたアレやコレ

2021年2月10日






 2021年、令和三年が始まって早くも一ヵ月が経過しました。1月から放送開始された冬アニメも2月に入って4話目か5話目、早く放送開始した作品なら6話目が放送される時期であり、1クールのアニメとして各作品折り返し地点を迎えようとしています。


 序盤を経て中盤に差し掛かったところで盛り上がりをみせる作品もあれば、勢いが失速して視聴に耐えられず切ってしまう作品も出てきた頃合いかと。


 そんなこんなで毎週なんだかんだでテレビアニメを楽しんでいます。






 と、そんな中、かなり個人的に気になる作品があります。


 なんと! その作品の舞台がまさに今自分が住んでいる街なのです!






 自分に馴染みのある場所がアニメの聖地になるのは初めて。


 ということで自分の生活圏内がアニメの聖地になって気がついたことをアレコレお話します。



 ちなみにですが、今回は作品のタイトルを伏せて記事を書いています。あの、多分タイトル書くと普通に場所が特定されると思うので。さすがにネットにおいて住んでいる街を特定されるのはキツイっス……。







 さて、まずはアニメの聖地についての基本的な概要から。


 おそらくこのような小説投稿サイトにアクセスしているネットユーザーであれば、作品の聖地やそれにまつわる聖地巡礼のことはご存知かと思います。ただ一応記事として基本情報に触れておきます。





 端的に、「聖地」とは、作品の舞台(ロケ地)になった場所のことです。




 もうちょっと詳しく説明しますと、そもそも「聖地」とは宗教において重要な役割を担っている場所であり、その宗教的な聖地を巡ることを「聖地巡礼」といいます。これはキリスト教でもイスラム教でも同様で、様々な宗教において多くの聖地(メッカ)が存在し、世界中の信徒が盛んに聖地巡礼をしています。


 そしてこの宗教的な「聖地」「聖地巡礼」になぞらえ、所謂ドラマや映画やアニメなどのフィクション作品の舞台となった場所を通俗的に聖地(メッカ)として言い表したことによって、創作分野において「聖地」という言葉が定着し、熱心なファンが実際に聖地を訪れることを「聖地巡礼」とした、つまりはただのスラングです。







 さて今期放送の某アニメ作品ですが、正直に言うと第一話の段階では自分の街が聖地であることに気がつきませんでした。というのも第一話の舞台は微妙に自分の生活圏内から外れていたためです。


 しかし続く第二話で「アレ?」と気がつきまして、オープニング前のちょっとしたシーンの背景がどうみても見覚えのある場所でして、「似たような場所近所にあるわーwww」と感じた程度でした。


 そしてその流れのままオープニングが流れたのですけど、オープニング映像の背景が思いっきり自分の生活圏内の場所でして、「ウソやろ!」という感じでオープニングをもう一回見て、さらに冒頭も見直して、そのまま本編とエンディングまで見て「ウチの街やんけ!」と気がつきましたね。いやー、気がついたとき妙な笑みを浮かべてしまいましたよ。


 そうなると第一話がどうだったのか気になって第一話も見返してみたのですが、「ここあそこじゃん!」という感じで一度だけ行ったことのある場所であったり、行ったことはないけど街の雰囲気がまさしく自分の街そのままであったりするのに気がついて、「いやまさか自分が住んでいる街が聖地になるとは……」と謎の感慨にふけました。


 以降の三話も四話も同様で、普段自分が目にしている街の風景がアニメーションとして映像化されていました。





 で、実際自分が住んでいる街がアニメ作品の聖地になって初めて知った感覚ですけど、まず何度も繰り返して視聴してしまうということ。


 毎週初回の視聴は普通に見始めているつもりなのですが、しかし自分の知っている場所が背景として映ると「これはあそこかな?」とか「ここあの場所でしょ」といった具合に、アニメ本編のストーリーそっちのけでシーンのロケ地となった場所の特定を脳内で始めてしまうのです。そして自分の記憶の中の風景とアニメのシーンが合致すると妙なこそばゆさがあるというか、まるで自分の家の中を覗かれているような小っ恥ずかしさを感じてしまいアニメに集中できないという体たらく。


 とはいえ終始実在する場所が映っているわけではなく、とくに主人公の家とか部屋とかはどう考えてもアニメオリジナルであるはずなので、そういったシーンではちゃんとストーリーを追いかけられています。


 そんなわけでして、初回の視聴はストーリーが半分くらいしか頭に入ってないです。で、ストーリーを補完するためにもう一度録画したものを視聴して、しっかりフィクション作品として話を理解するといった流れ。さらに時間に余裕があれば何度も見てしまう中毒さがあるのです。もちろんストーリーがすごく面白いというのもあるのですが、何と言いますか地元民による地元愛ゆえに、みたいな感覚かも。






 という感じでガッツリ自分の街がアニメの聖地となっているのですが、でもだからといって聖地巡礼しようとは……思わないです。いやだって、場所近いし、なんなら毎日目にしてるし。


 普通に仕事へ行くために駅まで移動するときとか、他は日用品の買い出しとかで日常生活として街を移動するときとか、とくに意識しなくてもアニメの聖地を通り過ぎるのです。



 いわば、毎日が聖地巡礼しているようなものです。



 さすがに毎日聖地巡礼していると、改めて聖地巡礼しようとは思わないですね。なんていいますか、たとえば千葉県民が頻繁に東京ディズニーランドに行くわけではないし、京都府民が頻繁に清水寺に行かないのと似たような感覚かもしれません。


 いえディズニーランドが好き過ぎて頻繁に行っている千葉県民さんも、歴史が好き過ぎて頻繁に古都を散策されている京都府民の方も当然いらっしゃると思います。自分だって普段は行かない生活圏外の聖地に一回くらいは行ってみようかなって思ったこともあります。


 ただやっぱり……近すぎる故に「わざわざ行かなくても……今後別件の用事でその場所通るかもしれないし……」という思いが出てしまい、ちゃんとした聖地巡礼はまだ一回もしてません。……まあ毎日の仕事の行き帰りが聖地巡礼みたいになってますけどね。







 あとアニメなどのフィクション作品の聖地になって一番影響が出るのが経済効果ではないでしょうか。『ガールズ&パンツァー』の大洗とか、『ゆるキャン△』の山梨とかは、作品の聖地による経済効果がすごく聖地としての成功例だと思います。県外から多くの観光客が訪れるきっかけになっているかと。


 では今期の某アニメ作品の聖地はどうなのかというと、住民である自分の感覚でいうと、聖地効果は全くないといったところ。その辺の聖地を通りかかっても聖地巡礼しているような人は誰一人としていません。地元住民のジジババや子連れの家族しかいないです。


 せっかく住んでいる街が聖地になったのに全然盛り上がっていないのは、某アニメ作品が大ヒットといえるほどの話題になっていないのか、それともアニメファンでもまだ聖地の特定がされていないだけなのか、はたまた単に新型コロナウイルスによる緊急事態宣言下であるためなのか。……多分全部だと思います。



 とはいえせっかく聖地になったのにこんなにも話題にならないのは、住民として地味にショックです。なんか、もうちょっと盛り上がってもいいんじゃないかと思わなくもないです。







 という感じで、自分が住んでいる街がアニメの聖地になって気がついたことまとめ。



・知っている場所過ぎて本編に集中できない。


・近すぎて聖地巡礼しようとは思わない。


・聖地による影響は幻想



 です。







 まあアニメの舞台がどうとか、聖地がどうとか関係なく、某アニメ作品はこれからも毎週楽しみに視聴していきたいです。



 ……次はどの場所がアニメに登場するのでしょう?










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