【アニメ】2019年秋アニメまとめ。個人的なベスト5!

2019年12月31日




 年末いかがお過ごしですか? 私はニコ生にて転スラとシャミ子とわたてんの一挙放送をずっと見ていました。正直疲れました。リアルタイムで一度見た作品とはいえ、計48話程度4クール分のアニメはさすがにキツイっスね。若い頃なら全然いけましたが、いやはや歳はとりたくないものですね。



 と、そんなことより、例の恒例企画! 今回も秋アニメのまとめとして、視聴した中でとくに気に入った作品を5つ厳選しました。以前はTwitterの方で簡単に呟いていましたが、18年夏アニメからこちらでやっています。



 対象は、秋のクール(10月から12月)に。2クールなどクールを跨いで放送されたものも、最終回が今期放送であれば対象になります。一方来期も継続して放送されるアニメは対象外になっております。



 ちなみに過去歴代1位作品は(可能な限り遡れる記憶の範囲内)こちら。


  19年夏アニメ 『彼方のアストラ』

  19年春アニメ 『みだらな青ちゃんは勉強ができない』

  19年冬アニメ 『私に天使が舞い降りた』

  18年秋アニメ 『イングレス』

  18年夏アニメ 『あそびあそばせ』

  18年春アニメ  ※ベスト5選出できず中止

  18年冬アニメ 『宇宙そらよりも遠い場所』

  17年秋アニメ 『宝石の国』

  17年夏アニメ 『プリンセス・プリンシパル』

  17年春アニメ 『月がきれい』


 (これより以前は、ログもなく記憶も定かではないため遡れませんでした)






 では個人的ベスト5発表です。










 第5位




『この音とまれ!』


・公式ページ:http://www.konooto-anime.jp/


・カクヨムでのジャンル:現代ドラマ


・感想

 相変わらず演奏シーンが素晴らしい! とくに25話のシーンなんかは鳥肌ものでしたね。……まあ分割2クール目はラストの演奏シーンに繋げるための溜め回的な話がメインであり、中盤の盛り上がりは控え目でしたけど、でもそれだからこそ最後のあの演奏シーンにて爆発的な感動を引き起こせた要因になったのかと思います。ある意味ではスポ根的なストーリー展開といえなくもないですね。そこに人物の関係にスポットを当ててしっかり青春ドラマを描いたのも見どころの一つかと。印象として、2期目は人物の動かし方であったりドラマの見せ方であったりする部分に女性作家特有の作風が顕著に表れた感じであり、女性受けしそうな仕上がりでしたけど、普通に青春アニメとしてとてもいい出来栄えだったと思いますね。何と言いますか、さながらライト文芸的な作品だったかと。シンプルな話でありつつも魅せるところは魅せる、そんなメリハリが効いたアニメだったような気がします。青春作品好きとしてとても楽しめましたね。









 第4位




『炎炎ノ消防隊』


・公式ページ:https://fireforce-anime.jp/


・カクヨムでのジャンル:現代ファンタジー


・感想

 まさに王道的な少年漫画のストーリー展開ですが、独特な世界観設定により類を見ない作風に仕上がっており、目新しさという面においては今年のアニメの中でもトップでした(某映画と酷似しているというツッコミは事情が事情なのでなしの方向で)。個性的なキャラクターが多く登場し、尚且つしっかり書き分けがされそれぞれ見せ場をちゃんと用意されていたという点において、キャラクター造形の秀逸さを感じました。原作者がベテランなだけにさすがの出来でしたね。あと作画に関しても、まさに「熱い」シーンの連続であり、映像作品としてとても見応えのあるものに仕上がっていた印象です。テレビシリーズのアニメ作品としては、漫画連載中であることもあり中途半端な終わり方となっていますが、しかし第2期の制作が決まっているそうなのでこれはこれでいいのではとも思います。今後に期待!








 第3位




『ヴィンランド・サガ』


・公式ページ:https://vinlandsaga.jp/


・カクヨムでのジャンル:歴史・時代・伝奇


・感想

 いやーよかったですよコレ。ギャグとか萌え要素とか一切ない、全編シリアスで真面目な展開は非常に緊迫感があり、ザ・硬派アニメとして楽しめました。決して明るい話ではないこういうシリアスアニメ嫌いじゃないッス。アニメ作品としても、作画的に素晴らしいのはもちろん、戦闘シーンも見入ってしまうほど迫力のある演出で見応え充分。あと見応えということであれば、過去語りなどといった会話主体のシーンで絵的に動きが少ない場面であっても、その濃いシナリオ故に退屈することなく視聴することができる引力の強さもあったので、全体的に満遍なく見応えがあったような気がします。久々に素晴らしい硬派アニメを堪能できました。あと最終回放送後に意味深なPVがネットに公開されましたけど、これは2期フラグということでいいですか? 2期があるのであれば期待大ですね。







 第2位




『BEASTARS』


・公式ページ:https://bst-anime.com/


・カクヨムでのジャンル:異世界ファンタジーorラブコメor恋愛


・感想

 素晴らしい青春アニメでしたね。まあ動物擬人化ものでしたけど。ただこの動物擬人化という題材が面白く、青春ドラマのフォーマットにうまいこと動物要素を解釈して取り入れた具合でして、今までのテレビシリーズによる青春アニメにはない斬新さがあったような気がします。その動物要素も、たとえば現実のポリコレ問題を連想とさせるかのように、種族的な特徴をうまく捉えて舞台設定やストーリーに組み込んだところは、思わず「なるほどね」と腑に落ちてしまうものがありました。肉食動物が故に、草食動物が故に、といったお話は作品のテーマ性を強調するものでしたし、ストーリーの軸としても青春ラブストーリーという親しみやすい題材に仕上げているのもあって、なるほど確かに動物版ヒューマンドラマだと納得させられました。あとオレンジが制作する映像が素晴らしい。2期制作決定の発表もありましたので、2期でも動物たちのドラマとオレンジのCG技術を楽しみにしたいですね。








 そして栄えある


 第1位







『Dr.STONE』


・公式ページ:https://dr-stone.jp/


・カクヨムでのジャンル:SF


・感想

 夏アニメから2クールで放送。文明のない世界において主人公が持つ現代知識を活用して無双していく話は、構図だけ見ればまるでなろう系異世界転生のようですが、しかしこの作品はSFとして見事に昇華していました。石化による文明崩壊から何千年後の世界で一から文明をやり直す、というコンセプトは非常にシンプルでわかりやすく、またストーリーの根幹となる科学描写も興味をそそられる演出がされていたので、見やすさと見応えを見事に両立していたところが素晴らしかったですね。その科学描写もトライアルアンドエラーで地道に積み重ねていく過程は、まさに少年漫画らしい努力要素だと感じ、さすがジャンプ作品だと思いました。その他も、キャラクターたちが個性的て魅力があり、また科学ネタばかりで堅苦しくならないようコミカルな作風にしていたのも好印象であり、どことなく教育アニメっぽさもあったような気がします。。アニメのオチとしては所謂俺たたエンドですけど、もう二期が放送されることが告知されているので、続編が決まっているのであればこういった結末も悪くはないです(続編が決まっていないのに俺たたエンドは最悪ですけど)。全体的に、サイエンス・フィクションとして気軽に楽しめ、次の展開が楽しみになるストーリーの工夫など、ずっと見続けていたいと感じるくらい引き込まれる作品だったと思います。アニメとしての出来が素晴らしかったです。ということで早く二期を!








 さて、『この音とまれ!』『炎炎ノ消防隊』『ヴィンランド・サガ』『BEASTARS』そして『Dr.STONE』と、5作品を選びました。



 秋アニメを終えての感想ですが、今期はある意味一番酷いクールだったのではなかろうか。だって、「続きは劇場版」ENDの某サイコパスや、「続きはOVA」ENDの某俺好き、さらには「続きはありません」ENDの某星合の空とか、そもそもの話テレビシリーズだけで完結する気がない作品が多くありました。さらには事実上放送一ヵ月先送りの某バビロンとか、放送開始早々万策尽きた某慎重勇者とか、神田川とかライフルなど万策尽きて最終回が年跨いじゃった作品がいくつか……。この秋アニメまとめ記事でも、そもそも最終回が終わってない作品ばかりなので感想の書きようがないよ! もうアニメ制作のスケジュールが完全崩壊しているのが露見したクールだったような気がします。その中、某超人高校生は話としてはアレでしたけどアニメとしては出来がよかったです。話はアレでしたけど。来期はもうね、最低限のクオリティは維持しつつも、根本的に万策尽きることなくスケジュール通りに放送してほしいですね(最早スケジュール通りに放送できただけでまともなアニメになってしまっていますけど……)。割と本気でアニメ業界が心配になったクールでした。ベスト5は全作品が漫画原作であり、なんだか今年は漫画原作アニメにヒットが多かった印象を受けます。多分偶然だとは思いますけど。ベスト5のほとんどが2クール放送で、尚且つ第2期が決まっている作品ばかりであり、一目で金がかかっている作品だとわかるものばかり。制作サイドの期待度が高い作品は高クオリティでしっかり放送されるのですね(ただしソシャゲ原作アニメは例外)。今後は「金がかかっていそうな作品」が一つの指標となるのでしょうか? それはそれで複雑な気持ちになりますけど、とにもかくにも来期も素晴らしい作品に出合えることを期待したいです。あ、あと『ゾイド』と『あひるの空』も継続して楽しみたいです。








 といった感じで、秋アニメの個人的なベスト5でした!



 ではまた冬アニメで会いましょう。よいお年を。










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