【アニメ】見ると意外と面白い!? 春アニメの隠れた良作3選

2019年5月30日




 アニメを視聴される方々、いかがお過ごしでしょうか。


 今期も大変素晴らしい作品が揃っていまして、注目作品をあげるだけで一苦労です。皆様は春アニメ何をご覧になっているでしょうか。




 やはり不朽の名作『ジョジョ』ですか?

 それとも大迫力の『進撃の巨人』ですか?

 古参ファンホイホイな『ガンダム オリジン』ですか?

 前期がずば抜けて素晴らしかった『どろろ』ですか?

 癒しを求めて『仙狐さん』ですか?

 第1話から意識高い『キャロル&チューズデイ』ですか?

 流行をおさえた『盾の勇者』ですか?

 期待の新星『鬼滅』ですか?




 いえいえ、春アニメはこんなものではありません。第1話はインパクトが弱かったり(主観)、全然話題になっていなかったり(主観)しているものの、じっくり視聴してみると思いのほか面白いタイトルがあります。今回はそんなダークホースな作品を3作品ご紹介。春アニメも残り一ヵ月となったこの時期、今からでも追いかけたくなるタイトルをどうぞ。







 まずは一作目。




『みだらな青ちゃんは勉強ができない』





・公式ページ:http://aochan-anime.com/


・あらすじ

 渋谷の高校に通う堀江青の父親は、超有名な官能小説家だ。そのため青ちゃんはHな知識だけは豊富で、オトコと恋愛に嫌悪感を抱いている。クラスメイトからは近寄りがたいと思われているが意に介さず、夢のひとり暮らし実現のため、受験勉強に励む。ところが、木嶋という男子だけがやたらと青ちゃんに話しかけてくる。


・カクヨムでのジャンル:ラブコメ



・コメント

 もうね、ニヤニヤが止まらない素晴らしいラブコメアニメです。一見すると下ネタアニメですが、しかし下品な下ネタではなく上品な下ネタとして昇華されているところがポイントです。この上品な下ネタというのが重要で、下品な下ネタとは、とりあえず下ネタ挟めば視聴者は喜ぶだろうという制作側の安易な思惑が透けて見えるような安直で程度の低い下ネタのことで、大抵の場合「そうはならんやろ」と突っ込みたくなり、真面目に見ていると白けてしまうことがほとんどです。しかし上品な下ネタは下ネタの扱い方が丁寧であり、しっかり扱って物語に組み込んでいる、下ネタへのリスペクトを感じられるところにあります。この『みだらな青ちゃんは勉強ができない』という作品は所々下ネタを挟んでいますが、しかしストーリーの本筋である青ちゃんと木嶋君とのラブコメをぶれることなくちゃんと描いているところにとても好感が持てます。あと青ちゃんのパパ(cv津田健次郎)が唐突にイケボ化するのがあまりにも不意打ち過ぎて、思わず吹き出して笑ってしまうほど。こういった下ネタに頼らない(下ネタっぽいことはやってますけど)ギャグでも面白さを演出しているところをみると、この作品がいかにコメディとして質の高いものであるのかがよくわかります。青春ラブコメ作品として今期一番ではないでしょうか。15分枠のアニメですけど、しかしなぜ30分でやらないんだ……。川〇少女いらないから青ちゃんを30分にしてほしかったです。







 続いて二作目。



『ひとりぼっちの○○生活』』





・公式ページ:http://hitoribocchi.jp/


・あらすじ

 極度の人見知り少女、一里ぼっち。小学校時代の友人は、ひとりだけ。そのたったひとりの幼なじみと、卒業を機に離ればなれになってしまったぼっちは、彼女と約束します。「中学卒業までにクラス全員と友達になる」。できなければ……絶交!? でも、自分から人に話しかけられない、ぼっち。緊張すると足がつっちゃう、ぼっち。人の目を見られない、ぼっち。そもそも、友達になる方法がわからない……!! ぼっちが思いつく友達づくりは、ちょっと的外れで、いつも空回り。果たして、ぼっちの友達づくり作戦は成功するのか……? ぼっち少女、“脱ぼっち”がんばります!


・カクヨムでのジャンル:現代ドラマ


・コメント

 この1話は正直見ていられなかったですが、しかし回を重ねるごとに面白さが跳ね上がっていきます。とくに第1話だとまだ登場人物が少ないので主人公のぼっちちゃんのコミュ障具合が強調され、見ているとイライラしてきましたが、しかし登場人物が増えて他のキャラとの絡みが増してくるととてもいい味を出すキャラクターに化けます。というかですね、途中から登場した本庄アルのキャラクター性がずば抜けていて、彼女一人だけでも充分面白い! 間違えて小学校の制服を着ちゃったエピソードはツボにハマって笑ってしまったほどです。やっぱアホな子はたまらないッス。またソトカが加入してからのぼっち、なこ、アル、ソトカの女子四人組のバランスが絶妙になり、日常的なシーンでも絡み方一つで化学反応を起こせる素晴らしいキャラクター性はもうお見事の一言です。あと基本可愛らしい日常系作品ですが、7話辺りだったと思いますけど、オチが感動的であったのが印象深くて、可愛いだけではないいろんな見せ方見え方ができるアニメなのかなと感じましたね。最初はなんとなくで見続けていましたが、コレ見続けてよかったです。








 最後に三作目。





『この音とまれ!』





・公式ページ:http://www.konooto-anime.jp/


・あらすじ

 新学期。時瀬高校2年の倉田武蔵は、先輩から託された廃部寸前の箏曲部を守ろうと一人必死に頑張っていた。だが部室は不良たちに荒らされ、新入部員の勧誘もままならない。そんな時、警察沙汰を起こし恐れられている新入生、久遠愛が部室に乗り込んで来た。おまけに箏曲部へ入ると言い出して――。警察沙汰の事件の真相、愛と箏の絆とは。そしてそれを知った武蔵は……!?


・カクヨムでのジャンル:現代ドラマ


・コメント

 おそらく今期で一番化けたタイトルかもしれない。序盤はテンプレートな青春を詰め合わせただけな印象でしたけど、5話の演奏シーンが素晴らしくて誰が何と言おうと間違いなく今期トップクラスの神回でして、そこから勢いが増して調子がよくなった感じがしますね。現に5話以降の話がとても面白い! 話数を重ねたこともあってそれぞれの登場人物たちのキャラクターが立ってきたことも加味して、青春物語としてとてもいい味を出している作品です。また三人の中心人物うち二人がラブコメ展開を繰り広げ、もうニヤニヤが止まらない状態です。あともう一人は陰キャ系ではあったものの段々毒舌キャラとしての方向性が出てきて、これもいいスパイスとして物語に貢献しているところがポイントですかね。序盤は正直アレでしたけど、青春群像劇として安定して視聴できる作品だと思います。今後も期待したいタイトルですね。










 といった具合に、見続けたら意外と面白かった春アニメを三作品ご紹介しました。見ていない方は是非今から視聴してほしいですね!



 そしてこれらダークホース作品やもうすでに話題となっている注目作品がいったいどういった最終回を迎えるのか楽しみです。1クール(ものによっては2クール)の映像作品として期待してきたいですね。








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