500年後からのメッセージ

池田蕉陽

500年後からのメッセージ



 不登校の俺が家でゲームをしていると、友達0人のはずなのにメールが届いた。


 スマホをポケットから取り出すと、見出しに『500年後の世界から』と書かれている。


 俺は『?』と首を傾げながらもメールを開いた。


『このメールが青峰高校の2年B組の誰に届いたかはわからない。

 しかし、このメールが届いた人はこの世界を救うヒーローになる運命だろう。


 このメッセージは500年後の世界から送ったものだ。なぜ、そうしたのか。それはこちらの世界でいう明日、人類が宇宙人侵略により殲滅せんめつさせられるからだ。


 宇宙人の計画は500年前から進行していた。もう何が言いたいかわかるだろ? 君に世界を救ってほしい。


 2018年、6月27日、青峰高校の2年B組に斎藤 舞妓という女が転校してくる。そいつは宇宙から送られてきたスパイだ。君にこいつを退治してもらいたい。殺そうと思っても人のようにしてはいけない。宇宙人はそんな方法では殺せない。弱点がある。それは胸にはめ込まれている丸い円盤のようなものだ。奴の心臓はこれだ。これを壊してくれ。こいつの場合女だから谷間の隙間にある。女で巨乳だからといって躊躇ちゅうちょするな。いいか、頼むぞ、できるだけ早くそいつを倒してくれ。以上だ』


「なんだこれ、不登校の俺に対するイタズラか?」


 俺は何事も無かったかのようにゲームを続けた。


 不登校で友達がいない俺に斎藤 舞妓が転校してきたことを知る術もなく、そのまま500年が経った。


 地球は宇宙人によって侵略された。

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500年後からのメッセージ 池田蕉陽 @haruya5370

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